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再発難治性濾胞性リンパ腫に対する抗CD3xCD20二重特異性抗体エプコリタマブ療法、客観的奏効率82%を示す

[公開日] 2023.07.14[最終更新日] 2023.07.14

この記事の3つのポイント ・S再発難治性CD20陽性B細胞性非ホジキンリンパ腫を対象としたEPCORE™NHL-1試験の濾胞性リンパ腫パート ・抗CD3/CD20二重特異性抗体であるエプコリタマブ療法の有効性、安全性を検証 ・主要評価項目であるORRで82%を達成
2023年6月27日、アッヴィ/ジェンマブ社のプレスリリースにて、再発難治性CD20陽性B細胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)に対する抗CD3/CD20二重特異性抗体であるエプコリタマブ療法の有効性、安全性を検証した第1/2相のEPCORE(TM)NHL-1試験の濾胞性リンパ腫(FL)パートの結果が公表された。 EPCORE™NHL-1試験は、FLを含む再発難治性CD20陽性B細胞性NHLに対して、エプコリタマブを投与し、主要評価項目として独立評価委員会(IRC)判定による客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として奏効持続期間(DOR)、完全寛解率(CR)、無増悪生存期間(PFS)などを検証したオープンラベル多施設共同の第1/2相試験である。なお、本試験は用量漸増パート(1相)、拡大パート(2a相)、用量最適化パート(2a相)の3パートに分かれている。 本試験に登録されたのはFL患者128人であり、前治療歴の中央値が3レジメン(2-9レジメン)、前治療歴として抗CD20抗体薬、アルキル化剤の2剤に対して抵抗性のある患者70.3%であった。 結果は、主要評価項目であるORRが82%を示し、副次評価項目であるDORの中央値は未到達であった。一方の安全性として、本試験で新たな有害事象(AE)は確認されず、最も多くの患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)はサイトカイン放出症候群(CRS)で全グレード発症率は66.4%、グレード3以上は1.6%を示した。 臨床試験の詳細なデータは、今後医学会議で発表される予定である。 以上の結果より、アッヴィ社/therapeutic area head for hematology/Mariana Cota Stirner氏は、「FL患者に対する抗CD3xCD20二重特異性抗体エプコリタマブ療法は、本疾患の治療選択肢になり得る結果が本試験により示されました」と結論付けている。 AbbVie and Genmab Announce Positive Topline Results from Phase 1/2 EPCORE™ NHL-1 Trial Evaluating Epcoritamab (DuoBody®-CD3xCD20) in Patients with Relapsed/Refractory Follicular Lymphoma(AbbVie Press Releases)
ニュース 悪性リンパ腫 エプコリタマブ

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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