抗悪性腫瘍剤ヴァンフリタ錠が急性骨髄性白血病(AML)の一次治療で一変承認を取得-第一三共-


  • [公開日]2023.06.02
  • [最終更新日]2023.05.31

第一三共株式会社は5月25日、抗悪性腫瘍剤「ヴァンフリタ(R)錠 17.7mg・26.5mg」(一般名:キザルチニブ塩酸塩)について、「FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」の効能又は効果、用法及び用量に係る国内製造販売承認事項一部変更承認を取得したことを発表した。

今回の承認は、FLT3-ITD変異を有するAML患者への一次治療を対象とした第3相臨床試験「QuANTUM-First」の結果を基に行われた国内製造販売承認事項一部変更承認申請に基づくものである。

急性骨髄性白血病(AML)は、骨髄における白血病細胞の異常な増殖の結果、正常な血液細胞の産生が著しく阻害される血液疾患のひとつ。日本国内では毎年約7,000人が新たにAMLと診断されている。AMLの新規患者の最大37%にFLT3遺伝子変異が認められ、その約80%がFLT3-ITD変異といわれている。

ヴァンフリタは、FLT3遺伝子変異を標的とした経口のFLT3阻害剤。AMLの一次治療における寛解導入療法期、地固め療法期および維持療法期を通して、FLT3阻害剤が承認されたのは、日本では今回は初めて。

第一三共はプレスリリースの中で、「FLT3-ITD変異陽性AMLにおける新たな治療の選択肢を提供することで、国内のより多くのAML患者さんに貢献してまいります」と述べている。

参照元:
第一三共株式会社 ニュースリリース

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