4月25日、Meiji Seikaファルマ株式会社は、悪性黒色腫の日本人患者を対象に抗悪性腫瘍薬であるツシジノスタット(開発コード:HBI-8000)の有効性と安全性を検証する第3相試験(jRCT2061220112)を提携先であるHUYABIO社が開始したと発表した。
同第3相試験は、PD-1もしくはPD-L1阻害薬による治療歴のない切除不能/転移性悪性黒色腫患者を対象に、28日を1サイクルとしてツシジノスタット30mg+オプジーボ(一般名:ニボルマブ、以下オプジーボ)併用療法を実施する群とプラセボ+オプジーボ併用療法を実施する群に振り分け、有効性と安全性を比較する国際共同治験(NCT04674683)の一環として、国内で実施される。なお、目標症例数は約480人を予定している。
Meiji Seikaファルマは、リリースにて「HBI-8000が血液腫瘍に加え、悪性黒色腫に対する新たな治療選択肢となり、患者さんの予後とQOLの向上に貢献できるよう取り組んでまいります」と述べている。
ツシジノスタット(開発コード:HBI-8000)とは ツシジノスタットは、経口投与が可能なエピジェネティックな作用を有するイムノモジュレーターである。国内では、2021年に再発/難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の治療薬として「ハイヤスタ」という製品名で発売された。
参照元:Meiji Seikaファルマ株式会社 プレスリリース