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複数のHER2発現固形がんを対象としたトラスツズマブ デルクステカンの第2相臨床試験の中間解析結果を発表

[公開日] 2023.03.10[最終更新日] 2023.03.10

第一三共株式会社は3月6日、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)であるトラスツズマブ デルクステカン(T-DXd/DS8201)について、前治療歴のあるHER2発現の進行性固形がんを対象とした第2相臨床試験である「DESTINY-PanTumor02試験(NCT04482309)」の中間解析で、目標を達成したと発表した。 DESTINY-PanTumor02試験は、前治療歴のある進行性HER2発現の固形がん患者268名を対象に、トラスツズマブ デルクステカンの有効性と安全性を評価するグローバル第2相臨床試験。固形がんの内訳は、胆道がん、膀胱がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、膵臓がん、希少がんであった。 同試験の中間解析において、同剤投与群は、主要評価項目である客観的奏効率(腫瘍が完全に消失または30%以上縮小した患者の割合)の目標を達成し、持続的奏効を示した。安全性については、新たな懸念は認められず、他試験結果と同様の傾向であった。なお、同試験結果の詳細は、今後、学会で公表する予定としている。 第一三共はプレスリリースにて、「当社とアストラゼネカは、HER2を発現する一人でも多くのがん患者さんに対し、がん種横断的に本剤をお届けできるよう、今後の開発計画を検討してまいります」と述べている。 参照元:
第一三共株式会社 プレスリリース
ニュース 固形がん ADC

茂木 孝裕

オンコロサイト・コンテンツ編集者。法政大学社会学部メディア社会学科卒業後、広告代理店、スポーツ新聞社などを経たのち、医療情報サイトで編集・ライター業務に約6年従事。2019年よりクリニカルトライアル(現3Hメディソリューション)/オンコロに参加。オンコロジー領域以外の医療情報も幅広く取材。

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