再発/難治性CD30陽性皮膚T細胞リンパ腫の治療薬としてアドセトリスの適応拡大を申請ー武田薬品工業ー


  • [公開日]2023.02.15
  • [最終更新日]2023.02.14

2月13日、武田薬品工業株式会社は、再発/難治性CD30陽性皮膚T細胞リンパ腫適応症として悪性リンパ腫の治療薬である「アドセトリス(一般名:ブレンツキシマブ ベドチン、以下アドセトリス)」の適応拡大申請を行ったと発表した。

CD30陽性皮膚T細胞リンパ腫は、悪性リンパ腫の1つであり、現在選択される治療法でもたらされる奏効率および奏効期間は十分ではないため、新たな作用機序を有する治療選択肢が期待されている。

今回の申請は、海外第3相臨床試験であるALCANZA試験(C25001試験、NCT01578499)ならびに国内第2相医師主導臨床試験であるSGN-35-OU試験(UMIN000034205)の結果に基づくもの。ALCANZA試験は、原発性皮膚未分化大リンパ腫または菌状息肉症を含む再発/難治性CD30陽性皮膚T細胞リンパ腫患者を対象に、アドセトリスを投与する群とメトトレキサートもしくはベキサロテンを投与する群に振り分け効果を比較検証した臨床試験である。また、SGN-35-OU試験は、日本人の再発/難治性CD30陽性皮膚T細胞リンパ腫患者を対象にアドセトリスの有効性安全性を検証した医師主導試験である。

武田薬品は、プレスリリースにて「当社は、引き続き、アンメットニーズの高い疾患に対する治療の可能性を追求し、より一層貢献してまいります」と述べている。

アドセトリスとは
悪性リンパ腫に対する治療薬であり、2014年より「成人患者における再発/難治性CD30陽性ホジキンリンパ腫および未分化大細胞リンパ腫」の治療薬として販売を開始した。その後、成人患者においては「未治療のCD30陽性のホジキンリンパ腫」「未治療および再発/難治性のCD30陽性の末梢性T細胞リンパ腫」、小児においては「再発/難治性のCD30陽性のホジキンリンパ腫および末梢性T細胞リンパ腫」「未治療のCD30陽性ホジキンリンパ腫」の治療薬として承認を得ている。

参照元:
武田薬品工業株式会社 プレスリリース

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