再発/難治性多発性骨髄腫に対するBCMA標的CAR-T細胞療法カービクティ、無増悪生存期間を改善ーヤンセンファーマー


  • [公開日]2023.02.10
  • [最終更新日]2023.02.06
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再発/難治性多発性骨髄腫患者が対象の第3相試験
CAR-T細胞療法であるカービクティ療法の有効性安全性を比較検証
・カービクティ療法の無増悪生存期間はポマリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン(PVd)併用療法ならびにダラツムマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン(DPd)療法に対して延長を認めた

2023年1月27日、ヤンセンファーマ社のプレスリリースにて再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するBCMA(B-Cell Maturation Antigen)を標的にするCAR-T細胞療法であるカービクティ(一般名:シルタカブタゲン オートルユーセル、以下カービクティ)療法、ポマリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン(PVd)併用療法、ダラツムマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン(DPd)療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のCARTITUDE-4試験(NCT04181827)の初回解析の結果が公表された。

CARTITUDE-4試験は、レナリドミドに不応性であり、前治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対してカービクティを投与する群、もしくはポマリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン(PVd)併用療法またはダラツムマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン(DPd)療法を実施する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として完全寛解率(CR)などを比較検証したランダム化オープンラベルの第3相試験である。

本試験の初回解析の結果、カービクティはPVd併用療法またはDPd療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を改善し、主要評価項目を達成した。

以上のCARTITUDE-4試験の初回解析の結果より、ヤンセンファーマ社のJordan Schecter氏は「CARTITUDE-4試験は、カービクティの包括的な臨床開発戦略における最初第3相試験であり、再発/難治性多発性骨髄腫患者さんの治療成績を改善させるという弊社のコミットメントをさらに明確に示す結果です」と述べている。

Janssen Announces Unblinding of Phase 3 CARTITUDE-4 Study of CARVYKTI® (cilta-cel) as Primary Endpoint Met in Treatment of Patients with Relapsed and Refractory Multiple Myeloma(Johnson & Johnson Services, Inc. LatestNews)

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