2022年12月19日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてALK陽性未分化大細胞リンパ腫(ALCL)小児患者に対するクリゾチニブ+化学療法の有効性、安全性を検証した第2相のANHL12P1試験(NCT01979536)の結果がChildren’s Hospital of the Kings DaughtersのEric J. Lowe氏らにより公表された。
本試験は、ALK陽性未分化大細胞リンパ腫(ALCL)小児患者(N=66人)に対して、21日を1サイクルとして1日2回クリゾチニブ+化学療法を6サイクル実施し、主要評価項目として無イベント生存期間(EFS)、全生存期間(OS)などを検証した第2相試験である。
本試験の結果、主要評価項目である2年無イベント生存率(EFS)は76.8%(95%信頼区間:68.5-88.1%)を示した。また、2年全生存率(OS)は95.2%(95%信頼区間:85.7-98.4%)を示した。15人の患者が再発し、1人の患者が死亡した。再発までの期間中央値は診断より7.4ヶ月であった。
一方の安全性として、グレード2以上の血栓塞栓性発症率は19.7%(95%信頼区間:11.1-31.3%)であった。
以上のANHL12P1試験の結果よりEric J. Lowe氏らは「ALK陽性未分化大細胞リンパ腫(ALCL)小児患者さんに対するクリゾチニブ+化学療法は、無イベント生存期間(EFS)、全生存期間(OS)を改善しました」と結論を述べている。
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