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ALK陽性未分化大細胞リンパ腫小児患者に対するクリゾチニブ+化学療法、2年無イベント生存率(EFS)76.8%を示す

[公開日] 2023.01.16[最終更新日] 2023.01.16

この記事の3つのポイント ・ALK陽性未分化大細胞リンパ腫小児が対象の第2相試験 ・クリゾチニブ+化学療法の有効性・安全性を検証 ・2年無イベント生存率は76.8%、2年全生存率は95.2%を示した

2022年12月19日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてALK陽性未分化大細胞リンパ腫(ALCL)小児患者に対するクリゾチニブ+化学療法の有効性、安全性を検証した第2相のANHL12P1試験(NCT01979536)の結果がChildren's Hospital of the Kings DaughtersのEric J. Lowe氏らにより公表された。

本試験は、ALK陽性未分化大細胞リンパ腫(ALCL)小児患者(N=66人)に対して、21日を1サイクルとして1日2回クリゾチニブ+化学療法を6サイクル実施し、主要評価項目として無イベント生存期間(EFS)、全生存期間(OS)などを検証した第2相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である2年無イベント生存率(EFS)は76.8%(95%信頼区間:68.5-88.1%)を示した。また、2年全生存率(OS)は95.2%(95%信頼区間:85.7-98.4%)を示した。15人の患者が再発し、1人の患者が死亡した。再発までの期間中央値は診断より7.4ヶ月であった。

一方の安全性として、グレード2以上の血栓塞栓性発症率は19.7%(95%信頼区間:11.1-31.3%)であった。

以上のANHL12P1試験の結果よりEric J. Lowe氏らは「ALK陽性未分化大細胞リンパ腫(ALCL)小児患者さんに対するクリゾチニブ+化学療法は、無イベント生存期間(EFS)、全生存期間(OS)を改善しました」と結論を述べている。

Crizotinib in Combination With Chemotherapy for Pediatric Patients With ALK+ Anaplastic Large-Cell Lymphoma: The Results of Children's Oncology Group Trial ANHL12P1(J Clin Oncol. 2022 Dec 19;JCO2200272. doi: 10.1200/JCO.22.00272.)
ニュース 悪性リンパ腫 NCT01979536

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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