再発/難治性急性骨髄性白血病に対するメニンKMT2A阻害薬Ziftomenib(KO-539)単剤療法、600mg投与により抗腫瘍効果を示すASH 2022


  • [公開日]2023.01.12
  • [最終更新日]2023.01.04
この記事の3つのポイント
・再発/難治性急性白血病患者が対象の第1/2相試験
・Ziftomenib単剤療法有効性安全性を検証
・投与量600mgにおいて完全寛解率、血液学的寛解率25%を示す

2022年12月10日~13日、米国ルイジアナ州・ニューオーリンズで開催されたASH 2022 Annual Meetingにて再発/難治性急性骨髄性白血病(R/RAML)患者に対するメニンKMT2A阻害薬であるZiftomenib(KO-539)単剤療法の有効性、安全性を検証した第1/2相のKOMET-001試験(NCT04067336)の結果がDuke University Medical CenterのHarry P. Erba氏らにより公表された。

KOMET-001試験は、再発/難治性急性骨髄性白血病(R/RAML)患者(N=30人)に対して28日を1サイクルとして1日1回Ziftomenib(KO-539)50~1000mg単剤を投与し、評価項目として安全性、忍容性などを検証した第1/2相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齡中央値は65.5歳(22~85歳)、KMT2A、NPM1遺伝子変異の割合はそれぞれ33%、13%、前治療歴中央値は3レジメン(1~10レジメン)、造血幹細胞移植(SCT)歴は17%。以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。

第1a相試験の結果、10%以上の患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は貧血が27%、肺炎が27%、好中球減少症が17%、血小板減少症が13%、発熱性好中球減少症が10%、食欲減退が10%であった。用量制限毒性DLT)はZiftomenib(KO-539)400mgで肺炎、Ziftomenib(KO-539)1000mgで分化症候群が確認された。

以上の結果より、第1b相試験ではKMT2AもしくはNPM1遺伝子変異陽性再発/難治性急性骨髄性白血病(R/RAML)患者(N=24人)に対してZiftomenib(KO-539)200mgもしくは600mg単剤が投与された。

その結果、完全寛解率(CR)/血液学的寛解率(CRh)は200mg群(N=12人)の0%に対して600mg群(N=12人)で25.0%(95%信頼区間:5.5-57.2%)、細胞遺伝学的寛解率(CRc)は200mg群の0%に対して600mg群で33.3%(95%信頼区間:9.9-65.1%)、客観的奏効率ORR)は200mg群の0%に対して600mg群で41.7%(95%信頼区間:15.2-72.3%)を示した。

一方、安全性として第1b相試験の結果、10%以上の患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は貧血、好中球減少症、血小板減少症、発熱性好中球減少症が25%、リンパ球減少症が17%、敗血症、白血病増加が13%などであった。

以上のKOMET-001試験の結果よりHarry P. Erba氏らは「第1a相試験では、再発/難治性急性骨髄性白血病(R/RAML)患者に対するメニンKMT2A阻害薬であるZiftomenib(KO-539)は管理可能な有害事象(AE)を示し、抗腫瘍効果も良好でした。第1b相試験では、Ziftomenib(KO-539)600mg単剤療法が、KMT2AもしくはNPM1遺伝子変異陽性再発/難治性急性骨髄性白血病(R/RAML)患者さんに対して臨床的効果のある抗腫瘍効果を示しました」と結論を述べている。

Update on a Phase 1/2 First-in-Human Study of the Menin-KMT2A (MLL) Inhibitor Ziftomenib (KO-539) in Patients with Relapsed or Refractory Acute Myeloid Leukemia(64th ASH Annual Meeting & Exposition,Abstract 64)

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