再発/難治性急性骨髄性白血病に対するADCPivekimab Sunirine(IMGN632)+アザシチジン+BCL-2阻害薬ベネトクラクス併用療法、客観的奏効率51%を示すASH 2022


  • [公開日]2023.01.06
  • [最終更新日]2023.01.04
この記事の3つのポイント
・再発/難治性急性骨髄性白血病患者が対象の第1b/2相試験
・ADCPivekimab Sunirine(IMGN632)+アザシチジン+BCL-2阻害薬ベネトクラクス併用療法有効性安全性を検証
・有効性評価可能であった全患者における客観的奏効率は51%、前治療でベネトクラクス未使用群で62%を示した

2022年12月10日~13日、米国ルイジアナ州・ニューオーリンズで開催されたASH 2022 Annual MeetingにてCD123陽性の再発/難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対する抗CD123抗体薬物複合体(ADC)であるPivekimab Sunirine(IMGN632)+アザシチジン+BCL-2阻害薬であるベネトクラクス併用療法の有効性、安全性を検証した第1b/2相試験(NCT04086264)の結果がThe University of Texas MD Anderson Cancer CenterのNaval Daver氏らにより公表された。

本試験は、再発/難治性急性骨髄性白血病(AML) 患者(N=71人)に対して28日を1サイクルとして7日目にPivekimab Sunirine(IMGN632)0.015mg/kgもしくは0.045mg/kg+1~7日目にアザシチジン75mg/m2+ベネトクラクス400mg併用療法を実施し、主要評価項目として安全性、忍容性などを検証した第1/2相試験である。

本試験が開始された背景として、再発/難治性急性骨髄性白血病(AML)に対するアザシチジン+ベネトクラクス併用療法は、近年治療効果を示しているにも関わらず、長期的な生存期間の改善には至っていない。CD123はAML芽球、白血病幹細胞に多く発現されることが確認されており、抗CD123抗体薬物複合体(ADC)であるPivekimab Sunirine(IMGN632)は本疾患に対して有用性を示す可能性がある。以上の背景より、再発難治性急性骨髄性白血病(AML) 患者に対する抗CD123抗体薬物複合体(ADC)であるPivekimab Sunirine(IMGN632)+アザシチジン+BCL-2阻害薬であるベネトクラクス併用療法の有用性を検証する目的で本試験が開始された。

本試験に登録された71人の患者背景は下記の通りである。年齡中央値は68歳(25~82歳)。二次性急性骨髄性白血病(AML)は30%、初回抵抗性を示した患者は32%。前治療歴はベネトクラクスが44%、同種造血幹細胞移植(allogeneic HSCT)が25%。前治療歴中央値は2レジメン以上が52%。以上の背景を有する患者に対する本治療の結果は下記の通りである。

本試験の結果、奏効率(RR)の評価が可能であった61人における客観的奏効率(ORR:定義CR、CRh、CRp、CRi、MLFS)は51%を示した。また、ベネトクラクス治療歴有無別の客観的奏効率(ORR)はベネトクラクスナイーブ患者群の62%に対してベネトクラクス治療歴のある患者群で37%を示した。

一方、安全性として、最も多くの患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症が30%(グレード3以上は24%)、インフュージョンリアクションが21%(グレード3以上は3%)であった。また、肺炎の発症率は16%(グレード3以上は11%)の患者で確認された。

以上の第1b/2相試験の結果よりNaval Daver氏らは「再発/難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対する抗CD123抗体薬物複合体(ADC)であるPivekimab Sunirine(IMGN632)+アザシチジン+BCL-2阻害薬ベネトクラクス併用療法は、治療抵抗性を示した患者に対しても良好な抗腫瘍効果を示しました」と結論を述べている。

Broad Activity for the Pivekimab Sunirine (PVEK, IMGN632), Azacitidine, and Venetoclax Triplet in High-Risk Patients with Relapsed/Refractory Acute Myeloid Leukemia (AML)(64th ASH Annual Meeting & Exposition,Abstract 62)

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