CAR-T細胞療法ブレヤンジが再発/難治性大細胞型B細胞リンパ腫の二次治療で承認取得ーブリストル・マイヤーズ スクイブー


  • [公開日]2022.12.23
  • [最終更新日]2022.12.23

2022年12月20日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、自家造血幹細胞移植への適応の有無にかかわらず、再発/難治性の大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)の二次治療として、CD19を標的とするキメラ抗原受容体遺伝子改変自家T細胞療法(CAR-T療法)であるブレヤンジ静注(一般名:リソカブタゲン マラルユーセル、以下ブレヤンジ)の適応追加承認を取得したと発表した。

LBCLは、悪性リンパ腫の1種であり、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)など複数の病型を含む。LBCLの約60%は、一次治療として化学免疫療法を行い長期奏効を認めるものの、約40%は一次治療に難治性であるか、一定の奏効期間後に再発が見られる。また、移植を行う可能性がある患者に対しては、二次治療の救援化学免疫療法と後続の造血幹細胞移植(HSCT)併用大量化学療法(HDCT)が必要となる。しかし、二次治療として救援化学免疫療法を受ける患者の大半は、一次治療に対して難治性もしくは1年以内に再発しており、長期的な治療効果を得ることが難しいといわれている。また、HSCT併用HDCTを行う見込みがない場合は標準治療がなく、新規治療法の開発は極めて高いアンメットメディカルニーズが存在している。

今回の承認は、国際共同第3相JCAR017-BCM-003試験、海外第2相017006試験、国際共同第2相JCAR017-BCM-001試験のコホート2を含む臨床試験の結果に基づくもの。JCAR017-BCM-003試験は、一次治療後に再発/難治性の自家造血幹細胞移植適応のアグレッシブB細胞非ホジキンリンパ腫患者(N=184人、日本人9人を含む)を対象に、ブレヤンジ群と標準治療群に振り分け、有効性安全性を比較検証した。その結果、ブレヤンジ群は無イベント生存期間(EFS)と無増悪生存期間PFS)の有意な改善を認めた。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社研究開発本部長の杉田真氏は、プレスリリースにて「当社のブレヤンジについて、自家造血幹細胞移植への適応の有無にかかわらず、再発/難治性LBCLの二次治療としての使用が認められたことを大変嬉しく思います。今回の承認は細胞療法という新しい治療法にとって大きな前進であり、より早期にCAR-T細胞療法という新たな治療選択肢が加わることは、一次治療に難治性か再発したLBCL患者さんやご家族にとっての希望につながると信じています」と述べている。

ブレヤンジ(リソカブタゲン マラルユーセル)とは
ブレヤンジは、正常なB細胞の発生時に細胞の表面に発現し、B細胞が悪性化した後も発現が維持されるCD19を標的として設計されたキメラ抗原受容体遺伝子改変自家T細胞療法(CAR-T細胞療法)。4-1BB共刺激ドメインを有することでブレヤンジの増殖と持続性を高められている。同剤はこれまで、前治療歴が2つ以上の再発/難治性の大細胞型B細胞リンパ腫と再発/難治性濾胞性リンパ腫で承認を取得している。

参照元:
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 プレスリリース

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