11月28日、ギリアド・サイエンシズ社プレスリリースにてPD-L1陽性(TPS≧50%)のEGFR遺伝子変異陰性/ALK遺伝子変異陰性転移性非小細胞肺がんに対するファーストライン治療としての抗TIGIT抗体薬であるdomvanalimab(ドムバナリマブ)+抗PD-1抗体薬であるzimberelimab(ジンベレリマブ)併用療法、ドムバナリマブ+ジンベレリマブ+アデノシン受容体阻害薬であるetrumadenant(エトルマデナント)併用療法、抗PD-1抗体薬であるジンベレリマブ単剤療法の有効性、安全性を比較検証した第2相のARC-7試験(NCT04262856)の中間解析の結果が公表された。
ARC-7試験は、PD-L1陽性(TPS≧50%)のEGFR遺伝子変異陰性/ALK遺伝子変異陰性転移性非小細胞肺がん(N=150人)に対して、ファーストライン治療としてドムバナリマブ+ジンベレリマブ+エトルマデナント併用療法を実施する群(トリプレット療法)、ドムバナリマブ+ジンベレリマブ併用療法を実施する群(ダブレット療法)、ジンベレリマブ単剤療法を実施する群に1対1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として奏効持続期間(DOR)、病勢コントロール率(DCR)、全生存期間(OS)、安全性などを比較検証した多施設共同ランダム化オープンラベルの第2相試験である。
本試験の少なくとも治療開始13週時点でのフォローアップ期間、133人の初回解析の結果は下記の通りである。ドムバナリマブ+ジンベレリマブの2剤を含むトリプレット療法群とタブレット療法群は、ジンベレリマブ単剤療法群に比べて客観的奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)の臨床的効果を示した。
以上のARC-7試験の中間解析の結果より、Sarah Cannon Research Institute at Tennessee OncologyのMelissa L. Johnson氏は「本試験で客観的奏効率(ORR)や無増悪生存期間(PFS)の改善を認めたことによって、TIGITシグナル経路による抗腫瘍効果が示されました。詳細な結果が2022年12月開催のvirtual ASCO Monthly Plenaryで公表されることを楽しみにしています」と述べている。
Gilead and Arcus Biosciences Announce Positive Update on Joint TIGIT Program From Interim Analysis of ARC-7 Study in Non-Small Cell Lung Cancer(Gilead Sciences, Inc. PressReleases)