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再発/難治性B細胞性急性リンパ芽球性白血病小児に対するCD19/CD22を標的とするCAR-T細胞療法、完全寛解率99%を示すJournal of Clinical Oncologyより


  • [公開日]2022.11.16
  • [最終更新日]2022.11.16
この記事の3つのポイント
・B細胞性急性リンパ芽球性白血病小児患者が対象の第2相試験
・CD19/CD22を標的とするCAR-T細胞療法の有効性安全性を検証
・再発/難治性患者における完全寛解率は99.0%を示し、全患者で微小残存病変MRD)陰性化を認めた

11月8日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてB細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)小児患者に対するCD19とCD22を標的とする新規二重抗原標的キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法の有効性、安全性を検証した第2相試験(ChiCTR2000032211)の結果がShanghai Children’s Medical CenterのTianyi Wang氏らにより公表された。

本試験は、20歳以下のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)小児患者(N=225人)に対するCD19とCD22を標的とする新規二重抗原標的キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法を実施し、評価項目として微小残存病変(MRD)陰性化率、全生存期間OS)などを検証したシングルアーム多施設共同の第2相試験である。

本試験の結果、難治性もしくは再発患者群(N=194人)における完全寛解率(CR)は99.0%を示し、微小残存病変(MRD)陰性化は全ての患者で確認された。12ヶ月無イベント生存率(EFS)は73.5%(95%信頼区間:67.3-80.3%)を示した。また、移植を実施した患者(N=178人)における12ヶ月無イベント生存率(EFS)は85.0%(95%信頼区間:77.2-93.6%)、移植を実施しなかった患者(N=116人)における12ヶ月無イベント生存率(EFS)は69.2%(95%信頼区間:60.8-78.8%)を示した。

一方、安全性としてサイトカイン放出症候群は88.0%(N=198/225人)、神経毒性は20.9%(N=47/225人)の患者で発症し、3名が死亡した。

以上の第2相試験の結果よりTianyi Wang氏らは「再発/難治性B細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)小児患者に対するCD19とCD22を標的とする新規二重抗原標的キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法は持続的で良好な抗腫瘍効果を示しました」と結論を述べている。

Coadministration of CD19- and CD22-Directed Chimeric Antigen Receptor T-Cell Therapy in Childhood B-Cell Acute Lymphoblastic Leukemia: A Single-Arm, Multicenter, Phase II Trial(J Clin Oncol. 2022 Nov 8;JCO2201214. doi: 10.1200/JCO.22.01214.)

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