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体外診断用医薬品Major BCR-ABL mRNA測定キットがフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病に適応拡大

[公開日] 2022.09.07[最終更新日] 2022.09.07

9月1日、大塚製薬株式会社は、体外診断用医薬品であるMajor BCR-ABL mRNA測定キット「オーツカ」について、Major BCR-ABLを有するフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph陽性ALL)が保険適用になったと発表した。

ALLの染色体異常での1つであるフィラデルフィア染色体では、BCR-ABL1という融合遺伝子が形成され、それが生成するチロシンキナーゼが活性化されることでPh陽性ALLが発症する。そのため、Major BCR-ABL mRNAを測定することがPh陽性ALLの診断補助および治療効果のモニタリングマーカーとなるが、Ph陽性ALLは患者数が少なく、臨床試験が難しかったが、これまでMajor BCR-ABL mRNAを定量的に測定できる体外診断用医薬品はなく、開発が望まれていた。

大塚製薬はこれまでminor BCR-ABL mRNA測定キットも上市していたが、長年の研究開発の結果、今回のMajor BCR-ABL mRNA測定キットが保険適用となり、ほとんどのPh陽性ALL患者で検査を行うことが可能となったとしている。

大塚製薬診断事業部は、プレスリリースにて「今後も患者さんの診療に役立つより良い診断薬の開発を目指し未解決の医療課題の解決に貢献してまいります」と展望を述べている。

急性リンパ性白血病(ALL)とは 急性リンパ性白血病は、リンパ球が未熟な状態でがん化した白血病細胞が無秩序に増殖することで発症する。病勢進行が早いという特徴を持つ。

参照元:
大塚製薬株式会社 ニュースリリース
ニュース 白血病 フィラデルフィア染色体

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