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HER2陽性乳がんに対するトラスツズマブ デルクステカン、無増悪生存期間を改善ー第一三共と英アストラゼネカ社ー


  • [公開日]2022.08.19
  • [最終更新日]2022.08.19

8月17日、第一三共株式会社と英アストラゼネカ社は、HER2陽性乳がん患者を対象にHER2に対する抗体薬物複合体(ADC)であるトラスツズマブ デルクステカン(DS-8201/T-DXd)を投与した第3相DESTINY-Breast02試験の結果を公表した。

HER2はタンパク質の1種であり、がん細胞の表面に発現する。過剰に発現すると乳がんにおいては進行性疾患や予後不良に関連すると言われている。乳がんだけでなく、胃がん、肺がん、大腸がんなどさまざまながん腫で発現が報告されている。

DESTINY-Breast02試験は、T-DM1(トラスツズマブ エムタンシン)による治療歴のあるHER2陽性の再発/転移性乳がん患者を対象に、トラスツズマブ デルクステカンを投与する群と医師選択の治療薬を投与する群に振り分け、トラスツズマブ デルクステカンの有効性安全性を評価したグローバル第3相臨床試験。同試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間は、統計学的にも臨床的意義としても改善を示した。また、副次評価項目である全生存期間も延長を認めた。安全性として、間質性肺疾患の発症は確認されたが、発症率ならびに重症度はこれまでの試験結果と同様であり、安全性における新たな懸念事項はなかった。

両者はリリースにて「本試験結果を受けて、欧州等における条件付き販売承認を最終承認取得へと変更する手続きを進めていくと共に、世界中の乳がん患者さんへ本剤をお届けできるよう、より一層取り組んでまいります」と語っている。

なお、同試験の詳細な結果については、今後学会にて発表の予定としている。

抗体薬物複合体(ADC)とは
抗体と薬物(低分子化合物)を適切なリンカーを介して結合させた薬剤。がん細胞に発現している標的因子に結合する抗体を介して薬物をがん細胞へ直接届けることで、薬物の全身曝露を抑えつつがん細胞への攻撃力を高める。

参照元:
第一三共株式会社 プレスリリース

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