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抗PD-1抗体薬治療歴のある進行性転移性悪性黒色腫に対するイミフィンジ+セララセルチブ併用療法、客観的奏効率31%を示すAnnals of Oncologyより


  • [公開日]2021.11.04
  • [最終更新日]2021.11.04
この記事の3つのポイント
・抗PD-1抗体薬治療歴のある進行性転移性悪性黒色腫患者が対象の第2相試験
・イミフィンジ+セララセルチブ併用療法有効性安全性を検証
・客観的奏効率31.0%、病勢コントロール率63.3%を示した

2021年10月25日、医学誌『Annals of Oncology』にて抗PD-1抗体薬治療歴のある進行性転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する抗PD-L1抗体薬であるイミフィンジ(一般名:デュルバルマブ、以下イミフィンジ)+経口ATR阻害薬であるCeralasertib(セララセルチブ、AZD6738)併用療法の有効性、安全性を検証した第2相試験の結果がSamsung Medical CenterのR. Kim氏らにより公表された。

本試験は、抗PD-1抗体薬治療歴のある進行性転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者(N=30人)に対して4週を1サイクルとしてイミフィンジ1500mg+15~28日目に1日2回Ceralasertib(AZD6738)240mg併用療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)を検証した第2相試験である。なお、抗PD-1抗体薬治療歴の種類としてはキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)が90%、オプジーボ(一般名:ニボルマブ)が10%で、化学療法を含む前治療歴は最大3レジメンである。

本試験の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は31.0%、病勢コントロール率(DCR)は63.3%を示した。治療期間中央値は8.8ヶ月(区間:3.8~11.7ヶ月)。無増悪生存期間PFS)中央値は7.1ヶ月(95%信頼区間:3.6~10.6ヶ月)、全生存期間OS)中央値は14.2ヶ月(95%信頼区間:9.3~19.1ヶ月)を示した。

一方の安全性として、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。貧血が76.7%、食欲不振が66.7%、血小板減少症が63.3%、悪心が56.7%だった。グレード3以上の血液関連治療関連有害事象(TRAE)発症率は53.3%を示し、その内訳は貧血が33.3%、血小板減少症が23.4%、好中球減少症が16.7%だった。

以上の第2相試験の結果よりR. Kim氏らは「抗PD-1抗体薬治療歴のある進行性転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する抗PD-L1抗体薬イミフィンジ+経口ATR阻害薬Ceralasertib(AZD6738)併用療法は、良好な抗腫瘍効果を示しました」と結論を述べている。

Phase II study of ceralasertib (AZD6738) in combination with durvalumab in patients with advanced/metastatic melanoma who have failed prior anti-PD1 therapy(Ann Oncol; Advance online publication 25 October 2021. https://doi.org/10.1016/j.annonc.2021.10.009)

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