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進行性/難治性胆管がんに対するマルチキナーゼ阻害薬TT-00420単剤療法、評価可能な症例すべてで安定または部分奏効を認める

[公開日] 2021.08.12[最終更新日] 2021.08.12

この記事の3つのポイント ・進行性/難治性胆管がん患者が対象の第1相試験 ・マルチキナーゼ阻害薬TT-00420単剤療法の有効性・安全性を検証 ・有効性評価が可能な患者すべてで安定もしくは部分奏効が認められた

2021年6月31日~7月3日に開催された欧州臨床腫瘍学会世界消化器癌会議(ESMO 23rd World Congress on Gastrointestinal Cancer)にて進行性/難治性胆管がん患者に対するマルチキナーゼ阻害薬であるTT-00420単剤療法の第1相試験(NCT03654547)の結果がThe University of Texas MD Anderson Cancer CenterのS. Piha-Paul氏らにより公表された。

本試験は、胆管がん含む進行性/難治性固形がん患者に対して28日を1サイクルとして1日1回TT-00420を1mgまたは5mgで単剤投与し、評価項目として客観的奏効率(ORR)、安全性などを検証した第1相試験である。

本試験が開始された背景として、胆道がんは腫瘍進行が速く、予後が不良である。また、胆道がんに対するファーストライン治療としてのゲムシタビン+シスプラチン併用療法の後には有効的な治療法が存在しない。基礎試験にて、TT-00420は胆道がんに対してFGFR2融合遺伝子変異の有無に関係なく抗腫瘍効果が確認されている。以上の背景より本試験が開始された。

本試験に登録された胆道がん患者は9人、その患者背景は下記の通りである。前治療歴中央値は3レジメン(3~5レジメン)。がん種は肝内胆管がん88.9%(N=8人)。FGFR2融合遺伝子変異陽性は77.8%(N=7人)。以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。

評価可能であったFGFR2融合遺伝子変異陽性患者5人のうち、2人患者で部分奏効(PR)が確認された。1人は約9ヶ月間継続した後に外科手術を実施した。有効性評価が可能な患者すべてで安定(SD)もしくは部分奏効(PR)が認められた。

一方の安全性として、20%以上の患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)は高血圧、下痢、嘔吐、手足症候群、悪心であった。なお、有害事象(AE)は減量などの治療コントロールにより管理可能であった。

以上の第1相試験の結果よりS. Piha-Paul氏らは「進行性/難治性胆管がん患者に対するマルチキナーゼ阻害薬であるTT-00420単剤療法は臨床的ベネフィットをもたらす可能性が示唆されました。TT-00420単剤療法の安全性と有効性をさらに評価するために用量拡大コホートに胆管がん患者も登録される予定です」と述べている。

Phase I study of multiple kinase inhibitor, TT-00420, in advanced, refractory cholangiocarcinoma(ESMO 23rd World Congress on Gastrointestinal Cancer,Abstract P-261)
ニュース 胆道がん NCT03654547

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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