8月2日、中外製薬株式会社は、がんパネル遺伝子検査である「FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル」について、8月1日に保険収載され、同日より発売を開始したと発表した。また、株式会社エスアールエルにて検査の受託が開始した。
FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイルは、固形がんにおける324のがん関連遺伝子を対象とした包括的がんゲノムプロファイリング(CGP: comprehensive genomic profiling)と複数の分子標的治療薬に対するコンパニオン診断の2つの機能を持つリキッドバイオプシー検査として3月に厚生労働省より承認を受けていた。
中外製薬代表取締役社長CEOの奥田修氏は、「本日より血液検体によるCGPであるFoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイルの提供を開始できること大変嬉しく思います。本検査により、がん組織によるCGP検査が困難な場合でも、治療選択肢の限られる進行・再発のがん患者さんの治療選択に繋がりうる意義のある情報提供が可能になります」と話すとともに「CGPの提供機会の拡大を通じ、個別化医療の高度化の実現を目指します」と述べている。
FoundationOne Liquid CDxがんゲノムプロファイルとは FoundationOne Liquid CDxがんゲノムプロファイルは、次世代シーケンサーを用いた血液検体による包括的ながん関連遺伝子解析システム。また、抗悪性腫瘍薬の適応を調べるコンパニオン診断機能を持つ医療機器プログラム。解析可能ながん関連遺伝子は、324種あり、short variantsにおける置換、挿入、欠失などの変異や遺伝子再編成が検出可能。
参照元:中外製薬株式会社 ニュースリリース