「プライバシー情報マネジメントシステム」認証取得のお知らせ

再発/難治性多発性骨髄腫に対するIberdomide+デキサメタゾン+ダラザレックス/カイプロリス/ボルテゾミブ併用療法、客観的奏効率41~58%を示すEHA 2021


  • [公開日]2021.07.12
  • [最終更新日]2021.07.12
この記事の3つのポイント
・複数治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫患者が対象の第1/2相試験
・Iberdomide(イベルドミド)+デキサメタゾン+ダラザレックス(IberDd)/カイプロリス(IberKd)/ボルテゾミブ(IberVd)の有効性安全性を検証
・客観的奏効率はIberDd群で41%、IberKd群で57%、IberVd群で58%を示した

2021年6月9日~17日、バーチャルミーティングで開催された第25回欧州血液学会議(EHA 2021)にて、複数治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するセレブロンE3ユビキチンリガーゼモジュレーター(CELMoD)であるIberdomide(イベルドミド、CC-220)+デキサメタゾン+抗CD38モノクローナル抗体ダラザレックス(一般名:ダラツムマブ、以下ダラザレックス)もしくはプロテアソーム阻害薬であるカイプロリス(一般名:カルフィルゾミブ、以下カイプロリス)もしくはボルテゾミブ併用療法の有効性、安全性を検証した第1/2相のCC-220-MM-001試験(NCT02773030)の結果がWinship Cancer InstituteのSagar Lonial氏らにより公表された。

CC-220-MM-001試験とは、複数治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対して28日を1サイクルとして1~21日目にIberdomide(CC-220)+ダラザレックス+デキサメタゾン併用療法を投与する群(N=34人、IberDd)、1~21日目にIberdomide(CC-220)+カイプロリス+デキサメタゾン併用療法を投与する群(N=7人、IberKd)、または1~21日目にIberdomide(CC-220)+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法を投与する群(N=24人、IberVd)に無作為に振り分け、主要評価項目として最大耐用量(MTD)、安全性などを検証した第1/2相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値はIberDd群で66歳(40~77歳)、IberKd群で61歳(36~69歳)、IberVd群で64歳(47~81歳)。病期はIberDd群でステージIが58.8%、ステージIIが26.5%、ステージIIIが11.8%に対してIberKd群でステージIが85.7%、ステージIIIが14.3%に対してIberVd群でステージIが54.2%、ステージIIが37.5%、ステージIIIが8.3%。前治療としてプロテアソーム阻害薬、免疫調整薬(iMids)、抗CD38抗体の3剤に不耐を示した患者割合はIberDd群で41.2%、IberKd群で57.1%、IberVd群45.8%。以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。

主要評価項目である最大耐用量(MTD)は、IberDd群で1.6mgと決定され、IberKd群とIberVd群では用量評価が継続されている。

最も多くの患者で確認された血液関連のグレード3~4の有害事象(AE)はIberDd群で好中球減少症63%、貧血28%、白血球減少症28%、リンパ球減少症25%、IberKd群でリンパ球減少症57%、好中球減少症43%、IberVd群で好中球減少症29%、血小板減少症25%だった。

客観的奏効率(ORR)はIberDd群で41%(N=12/29人、厳格完全寛解1人、完全寛解2人、最良部分奏効2人、部分奏効7人)、臨床的有用率CBR)52%、病勢コントロール率DCR)86%、IberKd群で57%(N=4/7人,厳格完全寛解1人、最良部分奏効2人、部分奏効1人)、臨床的有用率(CBR)57%、病勢コントロール率(DCR)86%、IberVd群で58%(N=14/24人,厳格完全寛解2人、最良部分奏効5人、部分奏効7人)、臨床的有用率(CBR)67%、病勢コントロール率(DCR)92%を示した。

以上のCC-220-MM-001試験の結果よりSagar Lonial氏らは「複数治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するセレブロンE3ユビキチンリガーゼモジュレーター(CELMoD)Iberdomide(CC-220)+デキサメタゾン+ダラザレックス/カイプロリス/ボルテゾミブ併用療法は忍容性も良好であり、期待のできる抗腫瘍効果を示した」と結論を述べている。

IBERDOMIDE (IBER) IN COMBINATION WITH DEXAMETHASONE (DEX) AND DARATUMUMAB (DARA), BORTEZOMIB (BORT), OR CARFILZOMIB (CFZ) IN PATIENTS (PTS) WITH RELAPSED/REFRACTORY MULTIPLE MYELOMA (RRMM)(EHA2021 Virtual,Abstract No:S187)

×

リサーチのお願い


この記事に利益相反はありません。