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再発/難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する抗CD19抗体薬物複合体Loncastuximab tesirine療法、客観的奏効率48.3%を示すThe Lancet Oncologyより


  • [公開日]2021.05.26
  • [最終更新日]2021.05.26
この記事の3つのポイント
・再発/難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者が対象の第2相試験
・Loncastuximab tesirine(ロンカスツキシマブ テシリン)療法の有効性安全性を検証
・全奏効率は48.3%で、145人中35人は完全奏功を示した

2021年5月11日、医学誌『The Lancet Oncology』にて再発/難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者に対する抗CD19抗体薬物複合体であるLoncastuximab tesirine(ロンカスツキシマブ テシリン)療法の有効性、安全性を検証した第2相のLOTIS-2試験(NCT03589469)の結果がUniversity Hospitals Cleveland Medical CenterのPaolo F Caimi氏らにより公表された。

LOTIS-2試験とは、2種類以上の併用療法による治療歴のある再発/難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者(N=184人)に対して21日を1サイクルとして1日目にLoncastuximab tesirine 150 μg/kg(3サイクル目以降は75μg/kg)療法を病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)が発現するまで最大1年間投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)を検証した国際多施設共同オープンラベルシングルアームの第2相試験である。

本試験が開始された背景として、サルベージ療法後に再発または病勢進行した大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の予後は非常に不良であり、新規の治療法を開発する必要がある。以上の背景より、第1相試験にて非ホジキンリンパ腫に対して良好な抗腫瘍効果を示している抗CD19抗体薬物複合体であるLoncastuximab tesirine療法有用性を検証する目的で本試験が開始された。

本試験に登録された145人の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は48.3%(95%信頼区間:39.9~56.7%、N=70/145人)を示し、奏効の内訳は完全奏効(CR)35人、部分奏効(PR)35人であった。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症26%(N=37人)、血小板減少症18%(N=26人)、γ-グルタミルトランスフェラーゼの増加17%(N=24人)を示した。重篤な有害事象(SAE)発症率は39%(N=57人)を示した。

以上のLOTIS-2試験の結果よりPaolo F Caimi氏らは「再発/難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者に対する抗CD19抗体薬物複合体であるLoncastuximab tesirine療法は、良好で持続的な抗腫瘍効果を示しました。Loncastuximab tesirine療法は本疾患の新しい治療選択肢になり得る可能性が本試験で示唆されました」と結論を述べている。

Loncastuximab tesirine in relapsed or refractory diffuse large B-cell lymphoma (LOTIS-2): a multicentre, open-label, single-arm, phase 2 trial(Lancet Oncol. 2021 May 11; S1470-2045(21)00139-X. doi: 10.1016/S1470-2045(21)00139-X.)

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