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前治療歴のある進行性/転移性扁平上皮非小細胞肺がんに対するPD-1抗体薬シンチリマブ単剤療法、ドセタキセルと比較して全生存期間、無増悪生存期間を統計学的有意に改善AACR2021


  • [公開日]2021.04.28
  • [最終更新日]2021.04.28
この記事の3つのポイント
前治療歴のある進行性/転移性扁平上皮非小細胞肺がん患者が対象の第3相試験
・Sintilimab(シンチリマブ)単剤療法有効性安全性ドセタキセル単剤療法と比較検証
全生存期間は11.79ヶ月、無増悪生存期間は4.30ヶ月でドセタキセル単剤療法に対して統計学的有意に延長した

2021年4月9日~14日、オンラインミーティングで開催された米国癌研究会(AACR 2021)にて、前治療歴のある進行性/転移性扁平上皮非小細胞肺がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるSintilimab(シンチリマブ)単剤療法、ドセタキセル単剤療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のORIENT-3試験(NCT03150875)の結果がChinese Academy of Medical Sciences & Peking Union Medical CollegeのYuankai Shi氏らにより公表された。

ORIENT-3試験とは、前治療歴のある進行性/転移性扁平上皮非小細胞肺がん患者(N=290人)に対して3週を1サイクルとしてSintilimab200mg単剤療法を病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)が発現するまで投与する群(N=145人)、または3週を1サイクルとしてドセタキセル75mg/m2単剤療法を病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)が発現するまで投与する群(N=145人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率ORR)などを比較検証した第3相試験である。

本試験が開始された背景として、白金製剤ベースの化学療法後に病勢進行した進行性/転移性扁平上皮非小細胞肺がんの二次治療選択肢は非常に限られている。以上の背景より、ドセタキセル単剤療法に対する抗PD-1抗体薬Sintilimab単剤療法の有用性を比較検証する目的で本試験が開始された。

本試験のフォローアップ期間中央値23.56ヶ月時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である全生存期間(OS)中央値は、Sintilimab単剤群11.79ヶ月(95%信頼区間:10.28-15.57ヶ月)に対してドセタキセル単剤群8.25ヶ月(95%信頼区間:6.47-9.82ヶ月)と、ドセタキセル単剤群に比べてSintilimab単剤群で死亡(OS)リスクを統計学的有意に26%減少(HR:0.74、95%信頼区間:0.56-0.96、P=0.02489)した。

副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は、Sintilimab単剤群4.30ヶ月(95%信頼区間:4.04-5.78ヶ月)に対してドセタキセル単剤群2.79ヶ月(95%信頼区間:1.91-3.19ヶ月)と、ドセタキセル単剤群に比べてSintilimab単剤群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学的有意に48%減少(HR:0.52、95%信頼区間:0.39-0.68、P<0.00001)を示した。客観的奏効率(ORR)は、Sintilimab単剤群25.5%(95%信頼区間:18.6-33.4%)に対してドセタキセル単剤群2.2%(95%信頼区間:0.5-6.4%)であった。

一方の安全性として、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は、Sintilimab単剤群84.7%に対してドセタキセル単剤群83.1%、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はSintilimab単剤群18.1%に対してドセタキセル単剤群36.2%を示した。

以上のORIENT-3試験の結果、Yuankai Shi氏らは「前治療歴のある進行性/転移性扁平上皮非小細胞肺がん患者さんに対する抗PD-1抗体薬Sintilimab単剤療法は、ドセタキセル単剤療法に比べて全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善しました」と結論を述べている。

ORIENT-3: A randomized, open-label, phase 3 study of sintilimab versus docetaxel in previously treated advanced/metastatic squamous non-small-cell lung cancer (sqNSCLC)(AACR Annual Meeting2021,Abstract CT041)

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