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急性骨髄性白血病(AML)患者対象のベネトクラクス/アザシチジン併用療法、第3相試験で良好な結果-アッヴィ社-


  • [公開日]2020.04.01
  • [最終更新日]2020.04.01
この記事の2つのポイント
・VIALE-A試験において、主要評価項目全生存期間OS)および複合完全寛解率(CR+CRi)が統計的に有意な改善
・AMLは最も悪性度が高く、治療困難な血液がんの1つで、生存率は極めて低く、僅かな治療選択肢1,2

2020年3月23日(米国時間)、米アッヴィ社は、強力な化学療法が適応とならない、未治療の急性骨髄性白血病(AML)患者を対象に、*1ベネトクラクス/アザシチジン併用療法プラセボ/アザシチジンを比較する*2VIALE-A(M15-656)試験において、主要評価項目の全生存期間(OS)および複合完全寛解率(CR+CRi)が統計的に有意な改善を達成したことを発表した。

OSに関する初回の中間解析で良好な有効性の結果が得られたことから、独立データモニタリング委員会(IDMC)の勧告および事前に作成した中間解析計画に従い、同試験の結果を早期に報告し、試験データを米国食品医薬品局(FDA)およびその他各国の規制当局に提出する予定。また、今回の結果は医学会または学術誌で発表する予定である。

AMLは最も悪性度が高く、治療困難な血液がんの1つで、生存率が極めて低い疾患1,2。治療法やケアの進歩にもかかわらず、AMLと診断された患者の5年生存率は約28%にとどまっている3

AMLは急速に悪化することが多く、年齢や併存疾患により強力な化学療法が適応とならない患者もいる4

AMLは世界で最も多い急性白血病5で、現在、全世界で16万人の患者がおり、10万人当たりの新規発症数は103人と推定されている5

第3相VIALE-A試験は、ベネトクラクス/アザシチジン併用療法の有効性と安全性をプラセボ/アザシチジンと比較評価した試験。同試験において、主要評価項目[OSおよび複合完全寛解率(CR+CRi)]が達成された。

OSに関する初回の中間解析で良好な有効性の結果が得られたことから、IDMCの勧告および事前に作成した中間解析計画に従い、同試験の結果を早期に報告し、試験データを米国FDAおよびその他各国の規制当局に提出する予定。

同試験で認められた安全性プロファイルは、第1/2相試験で認められたベネトクラクス/アザシチジン併用療法の既知の安全性プロファイルおよび両薬剤それぞれの既知の安全性プロファイルと概ね一致していた。

2018年11月、アッヴィは米国において、第1/2相の試験結果に基づき、75歳以上または強力な導入化学療法を選択できない併存疾患を有する初発のAML患者に対するアザシチジン、デシタビンまたは低用量シタラビン(LDAC)との併用療法として、ベネトクラクスの迅速承認を取得した。

ベネトクラクスは、メキシコ、イスラエル、プエルトリコ、ペルー、ブラジル、ロシア、アルゼンチン、グアテマラ、ウルグアイ、レバノン、バーレーン、カザフスタン、パナマ、サウジアラビア、台湾、オーストラリア、カタールおよびアラブ首長国連邦で承認されている。

第3相VIALE-A試験およびVIALE-C(M16-043)試験は、2018年にベネトクラクスがAML治療薬として米国FDAに承認された後、検証的試験として実施された。

2020年2月、アッヴィは、ベネトクラクス/LDAC併用療法とLDAC/プラセボを比較した第3相VIALE-C試験の最新結果を発表。

*1 ベネトクラクスについて

ベネトクラクスはB細胞リンパ腫2(BCL-2)タンパク質に対し、選択的に結合および阻害するファーストインクラスの薬剤。

いくつかの血液がんでは、BCL-2がアポトーシスと呼ばれるがん細胞の自然死または自己破壊の過程を阻止する。

ベネトクラクスは、BCL-2タンパク質を標的とし、がん細胞で失われたアポトーシスの過程を回復させる作用がある。

ベネトクラクスは、アッヴィとロシュ社が開発を行っており、米国ではアッヴィとロシュグループの一員であるジェネンテック社が共同販売。米国以外ではアッヴィが販売している。

これら数社の共同でBCL-2研究に取り組んでおり、種々の血液がんおよび他のがんを対象に、複数の臨床試験でベネトクラクスを評価している。ベネトクラクスは、米国を含め50を超える国で承認されている。

日本において再発/難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の適応症が承認されているが、本文中に記載のある急性骨髄性白血病の適応症は未承認。

*2 VIALE-A(M15-656)第3相試験について

二重盲検、プラセボ対照第3相VIALE-A試験には、計443名の未治療のAML患者が組み入れられ、そのうち433名が無作為に割付けられた。

本試験では、ベネトクラクス/アザシチジン併用療法群(n=287)の有効性と安全性をプラセボ/アザシチジン群(n=146)と比較評価した6

出典
1 Döhner H, et al. Acute myeloid leukemia. N Engl J Med. 2015;373(12):1136-1152.
2 American Cancer Society (2018). Typical Treatment of Most Types of Acute Myeloid Leukemia (Except Acute Promyelocytic M3).
3 National Cancer Institute (2018). Acute Myeloid Leukemia – SEER Stat Fact Sheets.
4 Pettit, K and Odenike, O. Defining and Treating Older Adults with Acute Myeloid Leukemia Who Are Ineligible for Intensive Therapies. Front Oncol. 2015; 5:250.
5 Puty, T.C., Sarraf, J.S., Do Carmo Almeida, T.C. et al. Evaluation of the impact of single-nucleotide polymorphisms on treatment response, survival and toxicity with cytarabine and anthracyclines in patients with acute myeloid leukaemia: a systematic review protocol. Syst Rev 8, 109 (2019).
6 ClinicalTrials.gov (2019). NCT02993523: A Study of Venetoclax in Combination With Azacitidine Versus Azacitidine in Treatment Naïve Subjects With Acute Myeloid Leukemia Who Are Ineligible for Standard Induction Therapy.

参照元:
アッヴィ合同会社プレスリリース

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