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多発性骨髄腫の新薬Selinexor(KPT-330)の治験を受ける前に知っておきたい7つのこと

[公開日] 2017.03.04[最終更新日] 2024.10.02

多発性骨髄腫の新薬Selinexor(KPT-330)について

2005年のボルテゾミブの発売を機に、サリドマイド、レナリドミド、パノビノスタット、ポマリドミド、カルフィルゾミブ、エロツズマブなど多発性骨髄腫の新薬は続々と発売されています。 新薬の登場により多発性骨髄腫の生存期間は明らかに延長しましたが、それでもなお多発性骨髄腫は治癒できない病であることに変わりがありません。 そのため、多発性骨髄腫の治療目的は治癒でなく生存期間の延長となりますので、新規薬剤を患者さんの状態に合わせていかに効果的に組み合わせるか?が治療で大切なことになります。 特にプロテアソーム阻害薬であるボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、免疫調整薬であるレナリドミドなどは多発性骨髄腫治療のキードラッグとなる薬剤ですので、どの薬剤とどのタイミングで組み合わせるか?が重要です。 しかし、これらキードラッグとなり得る薬剤に耐性を示した時、多発性骨髄腫の治療は選択肢が限られてしまいます。プロテアソーム阻害薬もしくは免疫調整薬との併用において、その有効性を証明した新規薬剤が大半を占めるからです。 そのため、キードラッグとなり得る薬剤の耐性を解除する Selinexor(KPT-330) のような新薬の登場が待たれていたのです。

Selinexor(KPT-330)の薬剤概要

製品名

未定

一般名

Selinexor(KPT-330)

用法用量

未定

効能効果

未定(再発難治性の多発性骨髄腫)

主な副作用

血小板減少症、貧血、好中球減少症、吐き気、倦怠感、食欲不振、嘔吐、無症候性の低ナトリウム血症、下痢、体重減少

製造承認日

未定

Selinexor(KPT-330)の作用機序

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Selinexorは経口選択的XPO1(Exportin1)阻害薬です。Selinexorは腫瘍抑制蛋白質の核内蓄積を誘導し、活性化することで腫瘍関連蛋白質の発現抑制します。

Selinexor(KPT-330)の最新文献

1)XPO1 inhibitor combination therapy with bortezomib or carfilzomib induces nuclear localization of IκBα and overcomes acquired proteasome inhibitor resistance in human multiple myeloma

文献の概要

ボルテゾミブ、カルフィルゾミブなどのプロテアソーム阻害薬に対して耐性を示した多発性骨髄腫細胞マウスに、Selinexorを投与することでプロテアソーム阻害薬に感受性を示すかどうかを検証した試験。その結果、Selinexorによりプロテアソーム阻害薬に対して耐性を示した細胞株でも感受性を示すことが判った。

文献の出典

Oncotarget

文献の発刊日

2016年10月12日

Selinexor(KPT-330)の口コミ

医師のコメント

https://twitter.com/Rfonsi1/status/805588450111934464 https://twitter.com/Amyloid_Planet/status/805589146659979264 https://twitter.com/AndrewCowanMD/status/805589533127389184 https://twitter.com/Mohty_EBMT/status/837231579902550016

その他医療関係者のコメント

https://twitter.com/IMFjimMYELOMA/status/811382187261952000 https://twitter.com/MorieGertz/status/837236621791522818 https://twitter.com/MedicalAbacus/status/837297553469145088 https://twitter.com/IMFtgoodMYELOMA/status/805588365160562689

Selinexor(KPT-330)の治験情報

1)Selinexor Treatment of Refractory Myeloma (STORM)

治験の概要

前治療としてレナリドミド、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、ポマリドミド、抗CD38抗体が投与された再発多発性骨髄腫患者さんに対して、4週を1サイクルとして1週間に2回Selinexor80mg、デキサメタゾン20mgを投与して、その有効性(ORR:全奏効率)を検証する治験

治験の期限

2018年4月 2)A Study to Test the Combination of Selinexor (KPT-330), Ixazomib, and Dexamethasone in Patients With Myeloma

治験の概要

再発難治性の多発性骨髄腫患者さんに対して、Selinexor (KPT-330)+イキサゾミブ+デキサメタゾンを投与して、その安全性と用量を検証する治験。

治験の期限

2018年7月 3)Selinexor Plus High-Dose Melphalan (HDM) Before Autologous Hematopoietic Cell Transplantation for Multiple Myeloma

治験の概要

多発性骨髄腫患者の自家造血幹細胞移植前にSelinexor+高用量メルファランを投与し、その最大耐用量を検証する治験

治験の期限

2019年8月 4)Selinexor, Carfilzomib, and Dexamethasone Versus Placebo, Carfilzomib, and Dexamethasone in Multiple Myeloma (SCORE)

治験の概要

再発難治性の多発性骨髄腫患者さんに対して、Selinexor+カルフィルゾミブ+デキサメタゾンを投与する群、もしくはカルフィルゾミブ+デキサメタゾンを投与する群とでPFS(無増悪生存期間)を検証する治験

治験の期限

2017年6月

参考資料

1)Karyopharm Therapeutics プレスリリース 2)造血器腫瘍診療ガイドライン 造血器腫瘍診療ガイドライン
ニュース 多発性骨髄腫

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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