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再発/難治性非ホジキンリンパ腫に対するグロフィタマブ単剤療法、客観的奏効率62.5%を示す米国血液学会議(ASH 2020)


  • [公開日]2020.12.21
  • [最終更新日]2020.12.22
この記事の3つのポイント
・再発難治性非ホジキンリンパ腫患者が対象の臨床試験
・Glofitamab(グロフィタマブ:RG6026)の単剤療法有効性安全性を検証
・客観的奏効率62.5%、代謝学的完全奏効率40.6%を示した

2020年12月5日~8日、オンラインミーティングで開催された第62回米国血液学会議(ASH 2020)にて再発/難治性非ホジキンリンパ腫患者に対する抗CD20/CD3特異性抗体Glofitamab(グロフィタマブ:RG6026)単剤療法の有効性、安全性を検証した臨床試験の結果がRigshospitaletのMartin Hutchings氏らにより公表された。

本試験は、再発難治性非ホジキンリンパ腫患者に対して3週を1サイクルとしてGlofitamabを1サイクル目の1日目に2.5mg、8日目に10mg投与し、2サイクル目から16mg投与する群(N=17人)と30mg投与する群(N=21人)に振り分け、最大12サイクル投与した臨床試験である。なお、Glofitamab単剤療法開始前、サイトカイン放出症候群CRS)の発症を軽減する目的でオビヌツズマブ1000mg単剤療法による治療を7日間受けている。

本試験が開始された背景として、第1相のNP30179試験(NCT03075696)にて複数治療歴のある再発難治性非ホジキンリンパ腫患者に対するGlofitamab(RG6026)単剤療法は持続的で良好な抗腫瘍効果を示している。以上の背景より、再発難治性非ホジキンリンパ腫患者に対する抗CD20/CD3特異性抗体Glofitamab(RG6026)単剤療法の有用性を検証する目的で本試験が開始された。

本試験に登録された38人の患者の年齢中央値は68歳(52-85歳)。前治療歴中央値は3レジメン(1~12レジメン)。非ホジキンリンパ腫の組織学的分類はアグレッシブが73.7%、インドレントが26.3%。以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。

本試験のフォローアップ期間中央値2.8ヵ月時点、有効性評価可能であった32人の患者における客観的奏効率(ORR)は62.5%、代謝学的完全奏効率(CMR)40.6%を示した。また、アグレッシブ非ホジキンリンパ腫群(N=24人)における客観的奏効率(ORR)は50.0%、代謝学的完全奏効率(CMR)29.2%、インドレント非ホジキンリンパ腫群(N=8人)における客観的奏効率(ORR)は100.0%、代謝学的完全奏効率(CMR)75.0%を示した。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認された有害事象(AE)はサイトカイン放出症候群(CRS)57.9%、発熱31.6%、好中球減少症28.9%、血小板減少症28.9%、低リン血症28.9%。なお、有害事象(AE)により治療中止に至った患者は確認されなかった。

サイトカイン放出症候群(CRS)を発症した22人の患者の内、全ての患者がGlofitamab(RG6026)投与の1サイクル目、または2サイクル目に発症している。そして、サイトカイン放出症候群(CRS)の重症度はグレード1が21.1%(N=8人)、グレード2が34.2%(N=13人)、グレード3は1人の患者でも確認されなかった。1人は30mg投与後にグレード4のサイトカイン放出症候群(CRS)を経験した。

以上の臨床試験の結果よりMartin Hutchings氏らは「再発/難治性非ホジキンリンパ腫患者に対する抗CD20/CD3特異性抗体Glofitamab(RG6026)単剤療法は、非常に良好な客観的奏効率(ORR)、代謝学的完全奏効率(CMR)を示しました。また、Glofitamab(RG6026)特有の懸念される有害事象(AE)であるサイトカイン放出症候群(CRS)は発症タイミング、グレードも管理可能である可能性が示唆されました」と結論を述べている。

Glofitamab Step-up Dosing Induces High Response Rates in Patients with Hard-to-Treat Refractory or Relapsed Non-Hodgkin Lymphoma(62nd ASH Annual Meeting & Exposition,Abstract 403)

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