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ヤーボイ治療後に重篤な免疫関連副作用を発症した転移性悪性黒色腫に対する抗PD-1抗体薬投与、有害事象の発生率36%を示すJAMA Oncologyより


  • [公開日]2020.07.31
  • [最終更新日]2020.07.31
この記事の3つのポイント
・ヤーボイ治療後に免疫関連副作用を生じた転移性悪性黒色腫患者が対象の試験
オプジーボもしくはキイトルーダ単剤投与での重篤な免疫関連副作用の出現率を検証
・重篤な免疫関連副作用の発生は36%、全生存期間は21ヶ月を示す

2020年7月15日、医学誌『JAMA Oncology』にて抗CTLA-4抗体薬であるイピリムマブ(商品名ヤーボイ;以下ヤーボイ)治療後に重篤な免疫関連副作用(irAE)を発症した転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)、ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の重篤な免疫関連副作用(irAE)再発率を検証した試験の結果がComprehensive Cancer Center Eugène MarquisのAngélique Brunot氏らにより公表された。

本試験はヤーボイ治療後に重篤な免疫関連副作用(irAE)発症した転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者(N=56人)に対してウォッシュアウト期間中央値25週間後にオプジーボ3mg/kg単剤療法、またはキイトルーダ2mg/kg単剤療法を投与し、重篤な免疫関連副作用(irAE)再発率を検証した試験である。

本試験の結果、抗PD-1抗体薬治療後に36%(N=23人)の患者で免疫関連副作用(irAE)が確認され、その内訳は内分泌系11%、肺関連9%、消化器系7%、皮膚関連7%であった。また、グレード3の免疫関連副作用(irAE)発症率は18%、グレード4は4%であった。

有効性として、客観的奏効率ORR)は43%の患者で確認され、その内訳は完全奏効率(CR)18%、部分奏効率(PR)25%を示し、全生存期間(OS)中央値は21ヶ月を示した。なお、前治療の抗CTLA-4抗体薬に対して奏効を示した患者はそうでない患者に比べて奏効率が高率(88%vs35%)であったものの、奏効と免疫関連副作用(irAE)に関する関連性は確認されなかった。

以上の試験結果よりAngélique Brunot氏らは「抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ治療後に重篤な免疫関連副作用(irAE)を発症した転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する抗PD-1抗体薬は、免疫関連副作用(irAE)発症リスクを低下させ、全生存期間(OS)の改善に貢献する可能性が示唆されました」と結論を述べている。

Association of Anti–Programmed Cell Death 1 Antibody Treatment With Risk of Recurrence of Toxic Effects After Immune-Related Adverse Events of Ipilimumab in Patients With Metastatic Melanoma(JAMA Dermatol. 2020 Jul 15;e202149. doi: 10.1001/jamadermatol.2020.2149.)

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