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タゼメトスタット、EZH2遺伝子変異陽性濾胞性リンパ腫で承認申請ーエーザイー


  • [公開日]2020.07.14
  • [最終更新日]2020.07.14

7月8日、エーザイ株式会社(以下エーザイ)はEZH2変異陽性の濾胞性リンパ腫を適応として抗がん剤であるタゼメトスタット臭化水素酸塩(一般名、以下タゼメトスタット)の新薬承認を申請したと発表した。

タゼメトスタットは、米国のEpizyme,Inc.が開発した画期的医薬品に指定されたEZH2阻害剤である。EZH2は、遺伝子機能の後天的な活性化や不活性化のための機構の一種である、エピジェネティクス関連タンパク質のうち、ヒストンメチル基転移酵素の1つ。EZH2遺伝子の機能獲得型変異や過剰発現、もしくはEZH2抑制因子の機能不全によるヒストンタンパクのメチル化亢進が発がんに重要な役割を担っているが、EZH2を阻害することでがん関連遺伝子の発現とがん細胞の増殖を抑制する。米国では2020年6月に濾胞性リンパ腫を適応症として迅速承認された。

今回の申請は国内の他施設共同単群第2相試験(206試験)と海外での臨床試験などの結果に基づく。206試験は、前治療後に再発または増悪のEZH2遺伝子変異陽性の濾胞性リンパ腫患者が登録され、奏効率安全性を評価した試験。

エーザイは「がん領域を重点領域の一つと位置づけており、がんの「治癒」に向けた革新的な新薬創出を引き続き追求し、がん患者様とそのご家族、さらには医療従事者の多様なニーズの充足とベネフィット向上により一層貢献してまいります」と述べている。

濾胞性リンパ腫について
ホジキンリンパ腫の10~20%を占める低悪性度B細胞リンパ腫。濾胞性リンパ腫のうち7~27%がEZH2遺伝子に機能獲得型変異を有すると言われており、日本では約600~2400人いると考えられている。進行は一般的に緩やかで化学療法への反応も良好であるが、再発を繰り返すことが多いため治癒困難な疾患として新規の治療戦略が求められている。

タゼメトスタットとは
EZH2を標的とする経口低分子阻害剤。EZH2を選択的に、S-アデノシルメチオニン(メチル基供与体)と競合的に阻害することで、ヒストンタンパクH3の27番目のリジン残基(H3K27)のメチル化を抑制し、がん関連遺伝子の発現を抑制する。米国ではすでに「手術不適応の成人、または16歳以上の小児の局所進行性類上皮肉腫」「少なくとも2レジメン以上の前治療歴があり、FDAが承認したEZH2遺伝子変異の検査で陽性と診断された成人の再発・難治性の濾胞性リンパ腫」「ほかに治療手段がない成人の再発・難治性の濾胞性リンパ腫」の適応で迅速承認を受けている。

参照元:
エーザイ株式会社 ニュースリリース

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