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イミフィンジとトレメリムマブの併用療法が進行性肝細胞がんに対して全生存期間と客観的奏効率を改善ASCO 2020


  • [公開日]2020.06.09
  • [最終更新日]2020.06.09
この記事の3つのポイント
免疫チェックポイント阻害薬ナイーブの進行性肝細胞がん患者が対象の第2相試験
・抗PD-L1抗体薬イミフィンジ+抗CTLA-4抗体薬トレメリムマブ療法の有効性安全性を検証
全生存期間が18.7ヶ月、客観的奏効率22.7%を示した

2020年5月29日~31日、バーチャルミーティングで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2020)にて免疫チェックポイント阻害薬ナイーブの進行性肝細胞がん患者に対する抗PD-L1抗体薬であるデュルバルマブ(商品名イミフィンジ 以下、イミフィンジ)と抗CTLA-4抗体薬であるトレメリムマブの併用療法の有効性、安全性を検証した第2相試験(NCT02519348)の結果がUniversity of California San FranciscoのRobin Kate Kelley氏らにより公表された。

本試験は、免疫チェックポイント阻害薬ナイーブの進行性肝細胞がん患者に対して、それぞれ4週を1サイクルとしてイミフィンジ1500mg+トレメリムマブ300mg併用投与する群(N=75人,D+T300)、イミフィンジ1500mg+トレメリムマブ75mg併用投与する群(N=84人,D+T75)、イミフィンジ1500mg単剤投与する群(N=104人,D)、トレメリムマブ750mg単剤投与する群(N=69人,T)の4つに振り分け、主要評価項目として安全性、副次評価項目として全生存期間(OS)、客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)などを検証した。

本試験の結果、グレード3~4の治療関連有害事象(TRAE)発症率はD+T300群35.1%、D+T75群24.4%、D群17.8%、T群42.0%を示した。また、治療関連有害事象(TRAE)による治療中止率はD+T300群10.8%、D+T75群6.1%、D群7.9%、T群11.6%を示した。

副次評価項目である全生存期間(OS)中央値はD+T300群18.7ヶ月(95%信頼区間:10.8ヶ月-未到達)、D+T75群11.3ヶ月(95%信頼区間:8.4-14.6ヶ月)、D群11.7ヶ月(95%信頼区間:8.5-16.9ヶ月)、T群17.1ヶ月(95%信頼区間:10.9ヶ月-未到達)を示した。

客観的奏効率(ORR)はD+T300群22.7%(95%信頼区間:13.8%-33.8%)、D+T75群9.5%(95%信頼区間:4.2%-17.9%)、D群9.6%(95%信頼区間:4.7%-17.0%)、T群7.2%(95%信頼区間:2.4%-16.1%)を示した。奏効持続期間(DOR)中央値はD+T300群未到達、D+T75群13.2ヶ月、D群14.8ヶ月、T群24.0ヶ月を示した。

第2相試験の結果よりRobin Kate Kelley氏らは「免疫チェックポイント阻害薬ナイーブの進行性肝細胞がん患者に対する抗PD-L1抗体薬イミフィンジ+抗CTLA-4抗体薬トレメリムマブ300mg併用療法は、他の併用療法、単剤療法に比べて臨床的意義のある抗腫瘍効果、忍容性を示しました」と結論を述べている。

Efficacy, tolerability, and biologic activity of a novel regimen of tremelimumab (T) in combination with durvalumab (D) for patients (pts) with advanced hepatocellular carcinoma (aHCC). (2020 ASCO Virtual Scientific Program,Abstract No:4508)

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