6月1日、日本セルヴィエ株式会社(以下日本セルヴィエ)と株式会社ヤクルト本社(以下ヤクルト本社)は、抗悪性腫瘍剤であるオニバイド(一般名:イリノテカン塩酸塩水和物、以下オニバイド)が、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な膵がんを効能・効果として発売したと発表した。
膵がんは、がん死亡全体の9.5%を占め4番目に多いがん腫である。また、膵癌治療は選択肢が限られていることや予後不良のがん腫であるため、新たな薬物療法が求められていた。
オニバイドは、ポリエチレングリコール(PEG)で修飾したリポソーム内に有効成分のイリノテカンを封入した製剤である。すでに世界では21か国で販売されており、日本では2020年3月に承認され、6月1日より発売を開始した。
日本セルヴィエとヤクルト本社は、膵がんを重点領域の1つに位置づけており、契約に基づいて、日本セルヴィエが同剤の製造販売、流通を行い、ヤクルト本社がプロモーション活動を実施。両社は、「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な膵癌の患者さんに新たな治療の選択肢としてオニバイドを提供することで、日本における膵癌患者さんとその治療に携わる医療関係者に貢献していきます」と述べている。
参照元:日本セルヴィエ株式会社 プレスリリース