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ニュベクオ 遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺がんの治療薬として新発売ーバイエル薬品ー


  • [公開日]2020.05.27
  • [最終更新日]2020.05.27

5月26日、バイエル薬品株式会社(以下バイエル)は、ニュベクオ錠(一般名ダロルタミド、以下ニュベクオ)を遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺がん(nmCRPC)の治療薬として発売したと発表した。

ニュベクオはアンドロゲン受容体阻害剤であり、受容体と結合することで強力な阻害作用を発揮する独自の化学構造を持つ。これにより、受容体機能と前立腺がん細胞の増殖を阻害する。

今回の発売は、アンドロゲン遮断療法(ADT)を受けている転移リスクが高いnmCRPC患者に対して、ニュベクオもしくはプラセボにADT療法を併用し比較した第3相臨床試験(ARAMIS試験)の結果に基づいている。同試験において、ニュベクオ+ADT療法は無転移生存期間と全生存期間を有意に延長し、安全性プロファイルにおいても良好な結果を示した。副作用による日常生活の負担を軽減し、QOLの維持に寄与する可能性もあるという。

群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学の教授である鈴木和浩氏は「一般的に症状が無く、治療期間が長期にわたることが多いnmCRPC患者さんの治療においては、患者さんのQOLを保ちながら、長期にわたり治療を継続できることが重要です。良好な安全性プロファイルを有するニュベクオの発売により、患者さんの生活スタイルや趣味・嗜好を大きく変えることなく、nmCRPC治療が継続できるようになることを期待しています」と述べている。

なお、ニュベクオは現在、転移性ホルモン感受性前立腺がんを対象とした第3相試験(ARASENS)も実施している。

去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)とは
前立腺がんは、男性生殖器の一部である前立腺で細胞が異常増殖することによって発症する。主に50歳以上の男性で罹患し、加齢とともに罹患リスクが高まる。日本での新規罹患数が2番目のがん腫であり、毎年約9万人が診断されている。世界的にも男性のがんにおける死因の第5位である。中でもCRPCはADTを受け、男性ホルモンの一種であるテストステロン量がごく少なくなっているにもかかわらず、進行し続ける前立腺がんである。

参照元:
バイエル薬品株式会社 ニュースリリース

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