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進行胃がん患者に対するレンビマ+キイトルーダ併用療法、奏効率69%示すASCO GI 2020


  • [公開日]2020.01.28
  • [最終更新日]2020.01.28
この記事の3つのポイント
・進行性胃がん患者が対象の第2相試験
・レンビマ+キイトルーダ併用療法の有効性安全性を検証
奏効率は69% を示し、病勢コントロール率は100%だった

2020年1月23日(木)~25日(土)に米国・サンフランシスコにて開催された米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(2020 Gastrointestinal Cancers Symposium)にて、 進行性胃がん患者に対してマルチキナーゼ阻害薬レンバチニブ(商品名レンビマ;以下レンビマ)+抗PD-1抗体薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)併用療法の有効性、安全性を検証した第2相のEPOC1706試験(NCT03776136)の結果が国立がん研究センター東病院の川添 彬人氏らにより公表された。

本試験が実施された背景として、抗PD-1抗体薬であるキイトルーダは、PD-L1陽性の進行胃がん患者において約15%の奏効率を有する。また、マルチキナーゼ阻害薬のレンビマは腫瘍関連マクロファージを減少させ、CD8陽性T細胞浸潤増加と抗PD-1抗体薬の抗腫瘍活性を高めることが、これまでの研究から明らかになっている。

EPOC1706試験では、 ECOG Performance Status 0-1で測定可能な病変を有し、臓器機能、骨髄機能が適切な進行胃がん患者に対して、毎日のレンバチニブ 20mgと3週おきにペムブロリズマブ 200mgが投与された。主要評価項目は研究グループの評価による奏効率(ORR)で、副次評価項目は、病勢コントロール率(DCR)、無増悪生存期間PFS)、全生存期間OS)、副作用の発現率だった。なお、患者はPD-L1の発現ステータスに関係なく組み入れ可能だった。

2018年10月から2019年3月の間に、29人(うちMSI-Hが2人)が同試験に登録され、抗腫瘍反応を評価。14人がファーストライン、15人がセカンドラインとして参加した。

その結果、主要評価項目の奏効率(ORR)は69% (95%信頼区間:49-85)を示し、病勢コントロール率(DCR)は100%だった。また、マイクロサテライト不安定性のない患者(27人)の奏効率(ORR)は70%だった。なお、奏効率(ORR)は、CPS≥1の患者(N=19、ORR 84%)でCPS<1の患者(N=10、ORR 40%)よりも高かった。

2019年8月のデータカットオフ時点で試験を継続していた患者14人において、副次評価項目の無増悪生存期間(PFS)の中央値は6.9ケ月(95%信頼区間:4.4-9.4ケ月)だった。

一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は45%(N=13/29人)の患者で確認され、高血圧が34%、タンパク尿が17%、血小板数減少が7%だった。

以上のEPOC1706試験9試験の結果より川添 彬人氏らは以下のように結論を述べている。”進行性胃がん患者に対するレンバチニブとペムブロリズマブ併用療法は、有望な抗腫瘍効果を示し、忍容性も問題ありませんでした。より大きなコホートでのさらなる調査が必要です。”

An open-label phase II study of lenvatinib plus pembrolizumab in patients with advanced gastric cancer (EPOC1706).(J Clin Oncol 38, 2020 (suppl 4; abstr 374))

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