・テセントリク+コビメチニブ+ベムラフェニブ併用療法の有効性・安全性を比較検証
・無増悪生存期間はプラセボ群に比べてテセントリク群で臨床的意義のある結果に
2019年12月13日、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社のプレスリリースにて未治療のBRAF V600遺伝子変異陽性進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する抗PD-L1抗体薬であるアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)+MEK阻害薬であるコビメチニブ+BRAF阻害薬であるベムラフェニブ併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のIMspire150試験の主要評価項目の結果が公表された。
IMspire150試験とは、未治療のBRAF V600遺伝子変異陽性進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対してテセントリク+コビメチニブ+ベムラフェニブ併用療法を投与する群、またはプラセボ+コビメチニブ+ベムラフェニブ併用療法を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として主治医評価による無増悪生存期間(PFS)、重要な副次評価項目として全生存期間(OS)、奏効持続期間(DOR)、客観的奏効率(ORR)などを比較検証した多施設共同二重盲検下の第3相試験である。
本試験の結果、主要評価項目である主治医評価による無増悪生存期間(PFS)はプラセボ群に比べてテセントリク群で臨床的意義のある結果を示した。一方の安全性として、テセントリク群の安全性プロファイルは既存の臨床試験で確認されている内容と一致しており、本試験で新たに確認された治療関連有害事象(TRAE)はなかった。
以上のIMspire150試験の主要評価項目の結果を受け、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社 Chief Medical Officer and Head of Global Product DevelopmentのLevi Garraway氏は以下のようにコメントを述べている。”未治療のBRAF V600遺伝子変異陽性進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+MEK阻害薬コビメチニブ+BRAF阻害薬ベムラフェニブ併用療法は、本患者に対する有望な治療選択肢になり得るでしょう。”
参照元:エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社プレスリリース