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治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫患者に対するベネクレクスタ+ベルケイド+デキサメタゾン、t(11;14)転座またはBcl-2高発現群で良好な結果を示すASH2019より


  • [公開日]2019.12.18
  • [最終更新日]2019.12.17
この記事の3つのポイント
・治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫患者が対象の第3相試験
・ベネクレクスタ+ベルケイド+デキサメタゾン併用療法有効性安全性を比較検証
プラセボ群と比較して、t(11;14)転座を有する患者の病勢進行または死亡のリスクを90%有意に改善

2019年12月7日より10日まで米国フロリダ州オーランドで開催された第61回米国血液学会(ASH2019)にて、治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対する経口BCL-2阻害薬ベネトクラクス(商品名ベネクレクスタ;以下ベネクレクスタ)+ボルテゾミブ(商品名ベルケイド;以下ベルケイド)+デキサメタゾン併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のBellini試験(NCT02755597)のサブグループ解析の結果がPeter MacCallum Cancer CentreのSimon Harrison氏らにより公表された。

Bellini試験とは、治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者(N=291人)に対してベネクレクスタ+ベルケイド+デキサメタゾン併用療法を投与する群、またはプラセボ+ベルケイド+デキサメタゾン併用療法を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間PFS)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)などを比較検証した多施設共同二重盲検下の第3相試験である。

本試験のサブグループ解析が実施された背景として、本試験のベネクレクスタ+ベルケイド+デキサメタゾン併用療法は、プラセボ+ベルケイド+デキサメタゾン併用療法に比べて無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率(ORR)を統計学有意に改善することが示されたが、全生存期間OS)はプラセボ群に優位な結果であった。以上の背景より、多発性骨髄腫の予後に関係する抗アポトーシスタンパク質Bcl-2の発現率、染色体異常ステータス別の無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)のサブグループ解析が実施された。

本試験の結果、 主要評価項目であるt(11;14)転座を有する患者(N=35人)における無増悪生存期間(PFS)はプラセボ群に比べてベネクレクスタ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを90%(HR=0.10; 95% CI: 0.02-0.46, p=0.003)統計学有意に改善した。また、Bcl-2高発現の患者群(N=98人)における無増悪生存期間(PFS)はプラセボ群に比べてベネクレクスタ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを74%(HR=0.26; 95% CI: 0.13-0.51, p<0.001)統計学有意に改善した。

副次評価項目であるt(11;14)転座を有する患者(N=35人)における客観的奏効率(ORR)はベネクレクスタ群95%に対してプラセボ群47%、Bcl-2高発現の患者群(N=98人)における客観的奏効率(ORR)はベネクレクスタ群88%に対してプラセボ群75%を示した。一方、t(11;14)転座を有する患者(N=35人)における全生存期間(OS)はプラセボ群に比べてベネクレクスタ群で死亡(OS)のリスクを35%(HR=0.65; 95% CI: 0.13-3.25)改善した。また、Bcl-2高発現の患者群(N=98人)における全生存期間(OS)はプラセボ群に比べてベネクレクスタ群で死亡(OS)のリスクを14%(HR=0.86; 95% CI: 0.35-2.14)改善した。

以上のBellini試験のサブグループ解析の結果よりSimon Harrison氏らは以下のように結論を述べている。”治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対する経口BCL-2阻害薬ベネクレクスタ+ベルケイド+デキサメタゾン併用療法は、t(11;14)転座を有する患者またはBcl-2高発現の患者に対して特に良好な抗腫瘍効果を示しました。”

T(11;14) and High BCL2 Expression Are Predictive Biomarkers of Response to Venetoclax in Combination with Bortezomib and Dexamethasone in Patients with Relapsed/Refractory Multiple Myeloma: Biomarker Analyses from the Phase 3 Bellini Study(ASH2019,abstract142)

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