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PD-L1発現率1%以上の非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療としてのオプジーボ+ヤーボイ、全生存期間を改善

[公開日] 2019.08.15[最終更新日] 2019.08.15

この記事の3つのポイント ・PD-L1発現率1%以上の非小細胞肺がん患者を対象とした第3相試験
・ファーストライン治療としてのオプジーボ+ヤーボイ併用療法の有効性・安全性を検証
・主要評価項目である全生存期間を統計学的有意に改善

2019年7月24日、ブリストル・マイヤーズスクイブ社プレスリリースにてPD-L1発現率1%以上の非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療としての抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)+抗CTLA-4抗体薬であるイピリムマブ(商品名ヤーボイ;以下ヤーボイ)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のCheckMate-227試験(Part1a)(NCT02477826)の結果が公表された。

CheckMate-227試験(Part1a)とは、PD-L1発現率1%以上の非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療として2週を1サイクルとしてオプジーボ3mg/kg+6週を1サイクルとしてヤーボイ1mg/kg併用療法を投与する群、または化学療法を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)を比較検証した第3相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)は化学療法群に比べてオプジーボ+ヤーボイ併用群で統計学的有意に改善し、主要評価項目を達成した。また、PD-L1発現陰性の非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療としてのオプジーボ+ヤーボイ併用療法も良好な傾向が示されている。一方の安全性として、本試験で確認された治療関連有害事象(TRAE)は、既存の臨床試験で確認されている安全性プロファイルと一致しており、新たに確認されたものはなかった。

以上のCheckMate-227試験(Part1a)の結果より、Bristol-Myers Squibb・head, Oncology DevelopmentのFouad Namouni氏は以下のようにコメントを述べている。”CheckMate-227試験は非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療として免疫チェックポイント阻害薬の併用が有効であることを示した初の大規模試験になります。”

参照元:ブリストル・マイヤーズ社 プレスリリース

ニュース 肺がん NCT02477826

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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