9/14(土)開催【胃がんキャラバンin福岡】お申込み受付中!

転移性膵がん患者に対するファーストライン治療としてのFOLFOX療法+イリノテカン内包リポソーム、病勢コントロール率71.9%を示すWCGC 2019より


  • [公開日]2019.08.02
  • [最終更新日]2019.08.09
この記事の3つのポイント
転移性膵がん患者が対象の第1/2相試験
・1stライン治療としてのFOLFOX療法+イリノテカン内包リポソームの上乗せ効果を検証
病勢コントロール率は71.9%、客観的奏効率は34%を示した

2019年7月3~6日までスペイン・バルセロナで開催されたthe ESMO World Congress on Gastrointestinal Cancer 2019(WCGC2019)にて、転移性膵がん患者に対するファーストライン治療としてのFOLFOX療法に対するイリノテカン内包リポソームの上乗せ効果を検証した第1/2相試験(NCT03483038)の結果がRonald Reagan UCLA Medical CenterのZev Wainberg氏らにより公表された。

本試験は、転移性膵がん患者に対して28日を1サイクルとして1、15日目にイリノテカン内包リポソーム50mg/m2 +オキサリプラチン60mg/m2+ロイコボリン400 mg/m2+5-FU2400mg/m2併用療法を投与し、主要評価項目として用量制限毒性DLT)、副次評価項目として安全性、抗腫瘍効果などを検証した第1/2相試験である。

本試験に登録された56人の患者における結果は下記の通りである。主要評価項目である用量制限毒性(DLT)は9人の患者で確認され、その内訳は下痢2人、嘔吐1人、亀裂1人、肛門炎1人、直腸痛1人、好中球減少感染症1人、好中球減少性敗血症1二院、発熱性好中球減少症1人であった。

また、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症は29人の患者で確認され、その内訳は好中球減少症9人、熱性好中球減少症4人、低カリウム血症4人、下痢3人、悪心3人、貧血2人、そして嘔吐2人であった。

重篤な有害事象(SAE)は31人の患者で確認され、その内23人は治療関連有によるものであった。また、治療関連有害事象(TRAE)により治療中止に至った患者は15人、減量の必要があった患者は36人であった。

一方の有効性として、16週時点の病勢コントロール率(DCR)は71.9%(N=23/32人)、客観的奏効率(ORR)は34%を示し、その内訳は完全奏効(CR)1人、部分奏効(PR)10人、病勢安定SD)15人。なお、データカットオフ時点では32人の内14人の患者で現在も治療を継続していた。

以上の第1/2相試験の結果よりZev Wainberg氏らは以下のように結論を述べている。”転移性膵がん患者に対するファーストライン治療としてのFOLFOX療法に対するイリノテカン内包リポソームの上乗せ効果が本試験により証明されました。無増悪生存期間PFS)、全生存期間OS)の結果はまだ未成熟ですので、今後の解析の結果が待たれます。”

A phase 1/2, open-label, dose-expansion study of liposomal irinotecan (nal-IRI) plus 5-fluorouracil/leucovorin (5-FU/LV) and oxaliplatin (OX) in patients with previously untreated metastatic pancreatic cancer(World Congress on Gastrointestinal Cancer 2019 Abstract #SO-005)

×

リサーチのお願い


この記事に利益相反はありません。