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遺伝子変異を有する再発難治性CNS腫瘍小児患者に対するエヌトレクチニブ単剤療法、良好な抗腫瘍効果を示すNTRK1/2/3、ROS1、またはALK融合遺伝子変異が対象


  • [公開日]2019.05.27
  • [最終更新日]2019.05.24
この記事の3つのポイント
・20歳以下の遺伝子変異を有する再発難治性中枢神経系腫瘍、神経芽細胞腫、固形腫瘍患者が対象の第1相試験
・対象の遺伝子変異はNTRK1/2/3、ROS1、またはALK融合で、エヌトレクチニブ単剤療法有効性安全性を検証
・全ての患者で抗腫瘍効果を確認し、その腫瘍縮小スピードも速かったという

2019年5月15日、ASCO New Press Releasesにて20歳以下のNTRK1/2/3、ROS1、またはALK融合遺伝子変異を有する再発難治性中枢神経系(CNS)腫瘍、神経芽細胞腫、またはその他の固形腫瘍小児患者に対するROS1/TRK阻害薬であるエヌトレクチニブ単剤療法の有効性、安全性を検証した第1相試験(NCT02650401)の結果がSt. Jude Children’s Research Hospital in MemphisのGiles W. Robinson氏らにより公表された。

本試験は、20歳以下のNTRK1/2/3、ROS1、またはALK融合遺伝子変異を有する再発難治性中枢神経系(CNS)腫瘍、神経芽細胞腫、またはその他の固形腫瘍小児患者(N=29人)に対して1日1回エヌトレクチニブ単剤療法を投与し、主要評価項目として第2相試験推奨用量(RPIID)、最大耐用量(MTD)、客観的奏効率ORR)などを検証した第1相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値7歳(4.9-20歳)。また、多くの中枢神経系(CNS)腫瘍を有する患者は切除術後に放射線治療歴を有している。以上の背景を有する評価可能であった患者における結果は下記の通りである。

主要評価項目である安全性は、用量制限毒性DLT)としてクレアチニン上昇、味覚異常、疲労、肺水腫が確認され、第2相試験推奨用量(RPIID)は1日1回エヌトレクチニブ550mg/m2として決定した。

もう1つの主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は評価された12人の患者全てで腫瘍縮小効果が確認され、その治療期間中央値は281日、初回奏効までの期間(TTP)は57日であった。なお、中枢神経系(CNS)腫瘍患者(N=6人)の内、NTRK3遺伝子変異を有する患者1人で完全奏効(CR)、NTRK1/2、ROS1遺伝子変異を有する患者4人で部分奏効(PR)、NTRK2遺伝子変異を有する患者1人は未評価。神経芽細胞腫患者(N=1人)の内、ALK遺伝子変異を有する患者1人で完全奏効(CR)。その他の固形腫瘍患者(N=6人)の内、ALK遺伝子変異を有する患者1人で完全奏効(CR)、NTRK3、ROS1、ALK融合遺伝子変異を有する患者5人で部分奏効(PR)を示した。

以上の第1相試験の結果よりGiles W. Robinson氏らは以下のように結論を述べている。”再発難治性中枢神経系(CNS)腫瘍、神経芽細胞腫、またはその他の固形腫瘍小児患者に対するエヌトレクチニブ単剤療法は、NTRK1/2/3、ROS1、またはALK融合遺伝子変異を有する患者全てで抗腫瘍効果が確認されました。そして、その腫瘍縮小スピードも早く、生命を脅かす本疾患の治療薬として大変期待できるでしょう。”

Entrectinib Produces Responses in Children and Adolescents With CNS and Other Cancers That Have Specific Gene Fusions(ASCO News Releases, FOR IMMEDIATE RELEASE May 15, 2019)

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