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バリアン社のがん放射線治療システムHalcyon、国内1号機が大船中央病院で治療開始

[公開日] 2019.03.28[最終更新日] 2019.03.28

3月27日、株式会社バリアン メディカル システムズは、同社の放射線治療システムHalcyonの日本における1号機を導入した大船中央病院にて、同システムによる治療が開始されたと発表した。

Halcyonは、画像誘導による強度変調放射線治療(IMRT)がシンプルな操作で行える放射線治療システム。患者の快適性を考慮し、臨床スタッフの使いやすさを改善し、質の高い治療を、多くの患者に届けるために開発されたという。

Halcyonのコンセプトは、以下の3つだ。

高品質なケア

新世代のDual-layer(2段式)マルチリーフコリメーター(MLC)を搭載し、質の高い画像誘導によるIMRTが可能

運用効率の向上

既設の小規模な治療室でも設置検討が可能で、臨床使用開始までの時間が短く、シンプルな操作により治療時間が短い(治療方針による)ため、より多くの患者さまに治療提供が可能

人にやさしいデザイン

口径が広いことで圧迫感を軽減した設計や、静音性が優れていることにより、患者さまの快適さを考慮した治療環境であり、操作もシンプルであるため、患者さまおよび臨床スタッフにやさしいデザイン

今回の治療開始にあたり、導入先である大船中央病院放射線治療センターの武田篤也センター長は、「大船中央病院は、神奈川県南東部の地域中核病院であり、年間約800人を超える患者に放射線治療を行っています。Halcyonを導入したことにより、IMRTや強度変調回転放射線治療(VMAT)などの高精度放射線治療を効率的に実施できることで、より多くの患者を救うことを期待しています」とコメント。

また、バリアン社の代表取締役であるミッチェル・シロン氏は、「Halcyon日本国内1号機が導入され、大船中央病院とパートナーになれたことを大変誇りに思います。Halcyonによって、質の高いケアを患者さまにやさしい環境で、より多くの患者さまを助けることに貢献し、我々のビジョンである“A world without fear of cancer – がんの脅威に負けない世界”を目指します」と述べている。

参照:
バリアン メディカル システムズ ニュース

ニュース

3Hメディソリューション株式会社 執行役員 可知 健太

オンコロジー領域の臨床開発に携わった後、2015年にがん情報サイト「オンコロ」を立ち上げ、2018年に希少疾患情報サイト「レアズ」を立ち上げる。一方で、治験のプロジェクトマネジメント業務、臨床試験支援システム、医療機器プログラム開発、リアルワールドデータネットワーク網の構築等のコンサルテーションに従事。理学修士。

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