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未治療の進行性卵巣がん患者に対するバベンチオ+化学療法後の維持療法としてのバベンチオ+タラゾパリブの有効性を検証した第3相試験中止

[公開日] 2019.03.19[最終更新日] 2019.03.19

2019年3月19日、ファイザー社、メルクセローノ社のプレスリリースにて未治療の進行性卵巣がん患者に対する導入療法としての抗PD-L1抗体薬であるアベルマブ(商品名バベンチオ;以下バベンチオ)+化学療法後の維持療法としてのバベンチオ+PARP阻害薬であるタラゾパリブ併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のJAVELIN OVARIAN PARP 100試験(NCT03642132)の試験中止の決定が公表された。

JAVELIN OVARIAN PARP 100試験とは、未治療の局所進行性または転移性卵巣がん患者に対する導入療法としてバベンチオ+化学療法を投与し、その後維持療法としてバベンチオ+タラゾパリブ併用療法を投与する群、または導入療法として化学療法を投与し、その後維持療法としてタラゾパリブ単剤療法を投与する群、または導入療法としてベバシズマブ+化学療法を投与し、その後維持療法としてベバシズマブ単剤療法を投与する群の3群に分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)を比較検証した国際多施設共同の第3相試験である。

本試験が中止された主な理由として、未治療の局所進行性または転移性卵巣がん患者に対する導入療法としてのバベンチオ+化学療法投与後、維持療法としてのバベンチオ+タラゾパリブ併用療法を投与する場合に患者背景によりセレクトされていない患者に対して有用性が確認されなかったためである。なお、JAVELIN OVARIAN PARP 100試験の中止の主な理由として安全性は関係ない。

参照:
ファイザー株式会社プレスリリース

ニュース 卵巣がん NCT03642132

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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