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再発難治性胃がん患者に対するリムパーザ+イミフィンジ、12週病勢コントロール率26%を示すASCO GI 2019


  • [公開日]2019.02.01
  • [最終更新日]2019.04.04
この記事の3つのポイント
・胃がんを含む再発難治性固形がん患者が対象の第2相MEDIOLA試験
・リムパーザ+イミフィンジ併用療法有効性安全性を検証
主要評価項目の12週時点のDCRは26%、両剤の相乗効果の可能性が示唆

2019年1月17日~1月19日まで米国・サンフランシスコで開催された消化器がんシンポジウム(ASCO GI 2019)にて胃がんを含む再発難治性固形がん患者に対するPARP阻害薬であるオラパリブ(商品名リムパーザ;以下リムパーザ)+抗PD-L1抗体薬であるデュルバルマブ(商品名イミフィンジ;以下イミフィンジ)併用療法の有効性、安全性を検証した第2相のMEDIOLA試験(NCT02734004)の結果がSeoul National University HospitalのYung-Jue Bang氏らにより公表された。

MEDIOLA試験では、プラチナ製剤ベースの治療後に病勢進行した再発難治性胃がん患者(N=40人)に対して1日2回リムパーザ300mg単剤療法を4週間投与後、4週を1サイクルとして1日2回リムパーザ300mg+イミフィンジ1500mg併用療法を病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)が発症するまで投与した。主要評価項目は12週時点の病勢コントロール率(DCR)と安全性、忍容性で、副次評価項目として客観的奏効率ORR)などを検証した第2相試験である。

本試験が実施された背景として、PARP阻害薬であるリムパーザは化学療法との併用療法により再発難治性胃がん患者に対する有効性が他の臨床試験で検証されている。そこで本試験では、ケモフリーのレジメンの有効性を検証するため、抗PD-L1抗体薬であるイミフィンジとの併用療法の有効性、安全性が検証された。

本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である12週時点の病勢コントロール率(DCR)は26%を示した。また、副次評価項目である客観的奏効率(ORR)は10%、その内訳は完全奏効(CR)2人、部分奏効(PR)2人を示した。また、奏効持続期間(DOR中央値は11.1ヶ月を示した。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)は貧血、リパーゼ上昇、倦怠感、嚥下障害、低ナトリウム血症、アルカリフォスファターゼ増加であった。またグレード3、グレード4の治療関連有害事象(TRAE)発症率はそれぞれ48%、8%、免疫関連有害事象(irAE)発症率は25%を示した。

以上のMEDIOLA試験の結果より、Yung-Jue Bang氏らは以下のように結論を述べている。”本試験で奏効が確認された全ての患者さんはイミフィンジ投与後で、これは併用療法の相乗効果の可能性を示唆しております。また、何人かの患者は治療早期に病勢進行を示しており、この原因を今後の臨床試験で探索する必要があります。”

An open-label, phase II basket study of olaparib and durvalumab (MEDIOLA): Results in patients with relapsed gastric cancer.(Presented Thursday, January 17, 2019)

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