この記事の3つのポイント
・再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)に対する知見
アドセトリスオプジーボ上乗せする併用療法の第2相試験
・客観的奏効率70%、うち完全奏効率27%と良好

2018年12月1日より4日まで米国・サンディエゴで開催されている第60回米国血液学会(ASH)にて、再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)患者に対する抗CD30抗体薬物複合体であるブレンツキシマブベドチン(商品名アドセトリス;以下アドセトリス)+抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)併用療法の有効性を検証した第II相のCheckmate436試験(NCT02581631)の結果がMemorial Sloan Kettering Cancer Center・Alison Moskowitz氏により公表された。

Checkmate436試験とは、フロントライン治療または造血幹細胞移植後の再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)患者(N=30人)に対してアドセトリス+オプジーボ併用療法をう投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、治療関連有害事象(TRAE)発症率、副次評価項目として奏効までの期間(TTR)、奏効持続期間(DOR)などを検証した第II相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は70%(N=21/30人)を示し、その奏効の内訳としては完全奏効(CR)27%(N=8人)、部分奏効(PR)43%(N=13人)、病勢安定SD)10%(N=3人)、病勢進行(PD)13%(N=4人)、不明7%(N=2人)を示した。

副次評価項目である奏効までの期間(TTR)中央値は1.3ヶ月、完全奏効までの期間中央値は3ヶ月、奏効持続期間(DOR)中央値は未到達を示した。

一方の安全性として、20%以上の患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症27%、末梢神経障害20%であった。また。グレード3/4の治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症27%、血小板減少性7%、好中球数減少7%、過敏症3%、下痢3%、黄斑丘疹3%を示した。なお、免疫関連有害事象(irAE)は下痢、黄斑丘疹、甲状腺機能亢進症が確認された。

Checkmate436試験の結果よりAlison Moskowitz氏は以下のように結論を述べている。”再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)患者に対するアドセトリス+オプジーボ併用療法は客観的奏効率(ORR)70%、完全奏効(CR)27%、良好な抗腫瘍効果を示しました。本報告は、Checkmate436試験の初回解析の結果になりますが、引き続き本治療の可能性を探索してまいります。”

Seattle Genetics, Inc.のプレスリリース

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