PD-1阻害薬による治療後の進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するCMP-001+キイトルーダ併用療法の客観的奏効率ORR)は22.0%
・進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者の一次治療として抗PD-1抗体薬の治療を受けた患者の50%以上は難治性を示す
・Toll様受容体9(TLR9)アゴニストCMP-001により抗PD-1抗体薬の免疫応答性が高まる可能性が示唆された

2018年4月14日より4月18日までアメリカ・シカゴで開催されたAmerican Association for Cancer Research(AACR2018)にて、PD-1阻害薬による治療後に病勢進行した進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対してToll様受容体9(TLR9)アゴニストであるCMP-001+抗PD-1抗体薬であるペムブロリスマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)併用療法の安全性を検証した第Ib相のCMP-001-001試験(NCT02680184)の結果がUniversity of Iowa・Mohammed Milhem氏により公表された。

本試験は、PD-1阻害薬による薬治療後に病勢進行した進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者(N=85人)に対してCMP-001 1mgから10mg+キイトルーダ併用療法を投与し、主要評価項目としてCMP-001の第II相試験推奨用量(RP2D)、副次評価項目としてCXCL10の血中濃度を検証した多施設共同非盲検下の第Ib相試験である。

なお、CMP-001の投与スケジュールは2パターンあり、1週間に1回CMP-001を7週間投与し、その後3週間に1回CMP-001を治療継続が困難になるまで投与する群、または2週間に1回CMP-001を2週間投与し、その後3週間に1回CMP-001を15週間投与し、その後3週間に1回CMP-001を治療継続が困難になるまで投与する群に分けられている。

本試験は用量漸増フェーズ、拡大フェーズの2つの段階に分けられており、2018年3月27日時点での登録症例数はそれぞれ44人、41人であるが、第8回欧州肺癌学会議(ELCC 2018)で公表された結果は少なくともCMP-001による治療を1回受けた進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者(N=69人)、用量漸増フェーズより44人、拡大フェーズより25人を対象にしている。

本試験の結果、CMP-001+キイトルーダ併用療法は忍容性があり、拡大フェーズの治療中に最大耐用量(MTD)に達成患者は確認されなかった。なお、治療関連有害事象(TRAE)のために2人の患者が治療中止に至っている。

また、RECIST判定により客観的奏効率(ORR)は22.0%(N=15/69人,95%信頼区間:13%-33%)、その奏効の内訳は完全奏効(CR)2人、部分奏効(PR)13人であった。なお、奏効を達成した15人の内11人は現在も治療中、1人は病勢進行のために投与中止、3人は病勢進行、完全奏効(CR)、部分奏効(PR)の理由により患者の同意を得て投与中止の経過を辿っている。

その他、RECISTまたはiRECIST判定により奏効を示した18人の内17人は抗PD-1抗体薬治療後に病勢進行を示しており、前治療歴は抗PD-1抗体薬単剤療法、IDO阻害剤併用(N=4人)、Toll様受容体9(TLR9)アゴニスト併用(N=1人)、抗CCR4抗体薬併用(N=1人)、またはイピリムマブ(商品名ヤーボイ)単剤療法(N=5人)である。

以上のCMP-001-001試験の結果よりMohammed Milhem氏は以下のように述べている。”免疫チェックポイント阻害薬はがん治療のキードラッグです。しかし、免疫チェックポイント阻害薬に奏効を示してもその後増悪した場合二度と奏効を示さない患者さんもいます。キイトルーダは進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者さんに対する標準治療薬になりますが、50%以上の患者さんが治療抵抗性を示します。このような患者さんに対してToll様受容体9(TLR9)アゴニストであるCMP-001により抗PD-1抗体薬の免疫応答性を高めることで、PD-1阻害薬による治療後に病勢進行した患者さんに対しても再度抗腫瘍効果を発揮することが可能です。”

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