この記事の3つのポイント
・治療歴のある非小細胞肺がん肺がん患者に対するテセントリク単剤療法は2年全生存率(OS)、3年全生存率(OS)ともにドセタキセル単剤療法よりも良好である
・テセントリク単剤療法はPD-L1発現率に関係なく抗腫瘍効果を示した
・テセントリク単剤療法を受けた治療歴のある非小細胞肺がん肺がん患者の5人1人が3年間生存していた

2018年4月11日より4月14日までスイス・ジュネーブで開催されている第8回欧州肺癌学会議(ELCC 2018)にて、治療歴のある進行性非小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬であるアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)単剤療法、またはドセタキセル単剤療法の有効性を検証した第II相のPOPLAR試験(NCT01903993)の2年、3年長期フォローアップ結果がToulouse University Hospital・Julien Mazières氏により公表された。

POPLAR試験とは、治療歴のある進行性非小細胞肺がん患者(N=287人)に対して3週毎にテセントリク1200mgを投与する群、または3週毎にドセタキセル75mg/kgを投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間PFS)、客観的奏効率ORR)、安全性などを検証した国際多施設共同オープンラベルの第II相試験である。

本試験の2年、3年長期フォローアップの結果、主要評価項目である2年全生存率(OS)、3年全生存率(OS)ともにドセタキセル単剤療法よりもテセントリク単剤療法で統計学有意に延長することを示した。

2年全生存率(OS)はテセントリク群32.2%に対してドセタキセル群16.6%、テセントリクを投与した約3分の1の患者が2年後も生存していた。また、3年全生存率(OS)はテセントリク群18.7%に対してドセタキセル群10.0%であった。なお、本結果はPD-L1発現率、扁平上皮がん非扁平上皮がんなどの患者背景に関係なく全生存期間(OS)の延長効果が確認されている。

以上のPOPLAR試験の2年、3年長期フォローアップ結果よりJulien Mazières氏は以下のように結論を述べている。”テセントリク単剤療法を投与した治療歴のある非小細胞肺がん患者さんの5分の1が3年生存しておりました。本疾患は治癒できる疾患ではありませんが、生活の質を保ち、職場復帰をし、長期間生存できる疾患ではあります。本試験の結果より、テセントリク単剤療法で3年生存できる患者のバイオマーカーを今後探索していく必要があります。”

136PD_PR 3-year survival and duration of response in randomized phase II study of atezolizumab (atezo) vs docetaxel (doc) in 2L+ NSCLC (POPLAR)(ELCC 2018, DOI: https://doi.org/10.1016/S1556-0864(18)30410-6)

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