2018年2月5日、腫瘍遺伝子変異量(TMB)が高レベルの非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)+イピリムマブ(商品名ヤーボイ;以下ヤーボイ)併用療法有効性を検証した第III相のCheckMate-227試験(NCT02477826)の結果が小野薬品工業株式会社のプレスリリースで公表された。

CheckMate-227試験とは、非小細胞肺がん患者(N=2500人以上)をPD-L1陽性、陰性、またはより広範囲な患者背景に基づき下記の通り3つのパートに分けている。

PD-L1陽性患者に対してはオプジーボ単剤療法を投与する群、オプジーボ+ヤーボイ併用療法を投与する群、化学療法を投与する群に分け(Part1a)、PD-L1陰性患者に対してはオプジーボ+ヤーボイ併用療法を投与する群、オプジーボ+化学療法を投与する群、化学療法を投与する群に分けている(Part1b)。

今回のプレスリリースでは、Part1a、Part1bの患者を統合し、つまりPD-L1発現レベルの有無に関わらず腫瘍遺伝子変異量(TMB)が高レベルの非小細胞肺がん患者に対して2週間に1回の投与間隔でオプジーボ3mg/kg +6週間に1回の投与間隔でヤーボイ1mg/kg併用療法を投与する群、または化学療法を投与する群に分けて、主要評価項目である無増悪生存期間PFS)を比較検証した結果である。

なお、腫瘍遺伝子変異量(TMB)はFoundation Medicine社のFoundations One CDxより測定されており、本試験で評価可能であった患者45%で高レベル(10mut/mb以上)の腫瘍遺伝子変異量(TMB)を有していた。

本試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)はオプジーボ+ヤーボイ併用療法を投与する群で統計学的有意に延長することが証明され、主要評価項目を達成した。

以上のCheckMate-227試験の結果より、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター・Matthew D. Hellmann氏は以下のように述べている。”がん細胞における遺伝子変異の総量を示すバイオマーカーである腫瘍遺伝子変異量(TMB)が、免疫療法の活性に重要なバイオマーカーである可能性が本試験より示唆されました。PD-L1発現の有無に関係なく非小細胞肺がん患者さんの一次治療としてオプジーボ+ヤーボイ併用療法の投与を検討する時、腫瘍遺伝子変異量(TMB)は重要なバイオマーカーになり得るでしょう。”

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