2017年9月8日から12日までスペイン・マドリードで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO)にて、再発または進行性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対するニボルマブ(商品名オプジーボ)単剤療法は病勢進行後もオプジーボを継続することで抗腫瘍効果があるとの研究報告が米国のダナ・ファーバー癌研究所のRobert Haddad氏により発表された。

本発表は、プラチナ製剤を含む化学療法後に再発または病勢進行した頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対してオプジーボ単剤療法を投与する群、または治験担当医師が選択した化学療法(メトトレキサート、ドセタキセル、セツキシマブの1つ)を投与する群に分けて、主要評価項目である全生存期間(OS)を比較検証した第Ⅲ相の CheckMate141試験(NCT02105636;以下CheckMate141試験)の追跡調査結果である。

なお、CheckMate141試験の主要評価項目である全生存期間(OS)は、治験担当医師が選択した化学療法(メトトレキサート、ドセタキセル、セツキシマブの1つ)に対してニボルマブ単剤療法が統計学的有意に延長する(ハザード比0.70、95%信頼区間:0.51-0.96、p=0.01)ことが証明されている。

本研究では、CheckMate141試験においてオプジーボが投与された後に病勢進行が確認された146人の内の62人(42%)に対して、オプジーボを継続投与することで抗腫瘍効果が得られるかどうかを検証した。

その結果、オプジーボを継続投与することで62人の内15人(24%)の患者で抗腫瘍効果が確認され、全生存期間(OS)中央値は12.7ヶ月(95%信頼区間:9.7-14.6ヶ月)であった。また、オプジーボ投与による最初の病勢進行時点の腫瘍径よりも30%以上の縮小が確認された患者は3人、20%以上の縮小が確認された患者は5人であった。

なお、グレード3もしくは4の治療に関連した有害事象の発症率は、初回のオプジーボ投与中に病勢進行した後オプジーボを継続投与する群、中止する群の2群間での差は見られなかった。

以上の調査結果を受けて、プラチナ製剤を含む化学療法後に再発または進行性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)に対するニボルマブ単剤療後に病勢進行した患者に対するオプジーボの継続投与は、患者によっては治療選択肢の1つになり得る可能性が示唆された。

Treatment beyond progression with nivolumab in patients with recurrent or metastatic (R/M) squamous cell carcinoma of the head and neck (SCCHN) in the phase 3 checkmate 141 study: A biomarker analysis and updated clinical outcomes.(ESMO2017,Abstract No.1043O)


この記事に利益相反はありません。

人気記事