9月9日、EGFR変異陽性非小細胞がんに対するアファチニブ(ジオトリフ)の投与量に関する文献がAnnals of oncologyに掲載された。

ジオトリフの標準量は40㎎/日である。ただし、ジオトリフはグレード3以上(症状が持続するグレード2も含む)の薬剤関連有害事象が発現した場合は、10mgずつ最低20㎎まで減量することができる。そこで筆者らはジオトリフの有害事象による投与量の減量が薬物動態および無増悪生存期間(PFS)に与える影響について、第3相試験であるLux-Lung3とLux-Lung6研究の結果を解析した。

Lux-Lung3研究は世界的に行われた試験であり、Lux-Lung6研究は中国、タイ、韓国で行われた試験で、双方ともEGFR変異陽性非小細胞がん患者が初回治療としてジオトリフ群と化学療法群に無作為に割り付けられた。その中から全ジオトリフ投与患者(Lux-Lung3は229例、Lux-Lung6は239例)で事後解析にて評価した。そこで、この両試験での、ジオトリフ減量前後の有害事象の発生率と重症度が評価された。また、ジオトリフの血漿中濃度について、減量群(30㎎/日)と投与量維持群(40㎎/日)で評価された。さらに、無増悪生存期間(PFS)についても減量群と投与量維持群で比較した。

結果、有害事象によるジオトリフの減量は、Lux-Lung3試験では53.3%(122/299例)、Lux-Lung6試験では28.0%(67/239例)に認められた。

投与量の減量により薬剤関連有害事象の減少が見られた。ジオトリフの平均血漿中濃度(投与43日)は、減量群で23.3mg/mL、投与量維持群で22.8ng/mLであった。減量群と投与量維持群のPFS平均値をみると、Lux-Lung 3試験では11.3ヶ月対11.0ヶ月(HR:1.25)、Lux-Lung 6試験では12.3ヶ月対11.0ヶ月(HR:1.25)と減量群と投与量維持群とも同等であった。

筆者らは「アファチニブの忍容性による用量調節は、治療効果を損なうことなく有効性を保つ効果的な手段である」としている。

Effect of dose adjustment on the safety and efficacy of afatinib for EGFR mutation-positive lung adenocarcinoma: post hoc analyses of the randomized LUX-Lung 3 and 6 trials (Ann Oncol first published online September 6, 2016)

記事;加藤 テイジ


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