5月25日、ノバルティス ファーマ株式会社は、「クリゾチニブに抵抗性又は不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の適応にて、第二世代ALK阻害薬セリニチブ(ジカディア®カプセル)の販売を開始ししたと発表した。

日本では、年間約11万人が新たに診断されており、年間死亡者数は約7万に上る。

肺がんのうち、85%が非小細胞肺がん(NSCLC)と診断され、そのうち2~4%が、ALK遺伝子に変異(ALK融合遺伝子)が認められている。ALK遺伝子は、がんの発生・進展において直接的に重要な役割を果たす遺伝子であり、このような遺伝子をドライバー・オンコジーン(ドライバー遺伝子)と呼ぶ。

ALK遺伝子のようなドライバー遺伝子に変異が認められる場合、その遺伝子異常によるシグナル伝達を阻害することが重要である。

ジカディアは、ALKチロシンキナーゼ阻害薬の1種であり、がん細胞増殖を抑制する、選択的な経口ALK阻害剤となる。

現在、ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんにおいては、複数のALK阻害剤(クリゾチニブ;ザーコリ、アレクチニブ;アレセンサ)が用いられるが、既存のALK阻害剤に不耐容であったり、効果が十分ではない、または一旦効果が見られても耐性により増悪するケースが認められる。

ジカディアは、そういった患者に対して使用できる薬剤となる。

記事:可知 健太


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