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BRCA遺伝子変異陽性転移性乳がん PARP阻害薬オラパリブ(リムパーザ) 第3相試験で主要評価を達成
[公開日] 2017.02.22[最終更新日] 2017.02.22
2月17日、アストラゼネカ株式会社は、生殖細胞系BRCA1またはBRCA2遺伝子変異を有するHER2陰性転移性乳がん患者さんの治療薬として、医師が選択した標準的な化学療法とオラパリブ(米国商品名リムパーザ)を比較した第3相試験(OLYMPIAD試験)の良好な結果を発表した。オラパリブ(リムパーザ)による治療を受けた患者は、化学療法(カペシタビン、ビノレルビン もしくはエリブリンのいずれか1つ)による治療を受けた患者と比較して、統計学的に有意かつ臨床的に有意義な無増悪生存期間(PFS)の延長を示たとのこと。
オラパリブ(リムパーザ)は、革新的なファースト・イン・クラスのポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤であり、DNA損傷応答(DDR)経路に異常をきたしたがん細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導する。
日本では未承認となるが、「プラチナ製剤ベースの化学療法に奏効している(完全奏効または部分奏効)プラチナ製剤感受性再発BRCA遺伝子変異(生殖細胞系/体細胞系)、高悪性度上皮卵巣がん、卵管がんあるいは原発性腹膜がんの維持療法」として単剤使用がEUで薬事承認されており、また、「3回以上の化学療法による前治療歴のある、生殖細胞系BRCA遺伝子に病的変異あるいはその疑いのある変異を有する(FDAより承認された検査で検出)、進行卵巣がん患者さんの単剤療法」として米国で承認されている。
OLYMPIAD試験データの詳細な評価は現在実施中であり、今後学会発表を目指してその結果を投稿予定とのこと。
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