11月19日、厚生労働省は抗SLAMF7抗体エロツズマブについて「再発または難治性の多発性骨髄腫」適応にて、希少疾患用医薬品に指定したことを周知しました。

エロツズマブは抗SLAMF7抗体となります。95%以上の多発骨髄腫細胞上にSLAMF7というタンパク質が存在し、エロツズマブはそれと結合することにより抗腫瘍効果を発揮します。また、免疫細胞の1種のナチュラルキラー細胞表面にもSLMAF7が存在しており、エロツズマブが結合するとナチュナルキラー細胞が活性化し、がんを攻撃するようになります。この2つのメカニズムにより多発性骨髄腫細胞に抗腫瘍効果を示します。
2014年に米食品医薬品局(FDA)は、再発多発性骨髄腫治療のためエロツズマブ+レナリドミド+デキサメタゾンの併用療法を画期的治療薬に指定しています。*SLAMF7:シグナル伝達リンパ活性化分子ファミリー7の略。

参照:再発多発性骨髄腫 分子標的薬エロツズマブ 死亡リスクを30%低下 ASCO2015(オンコロニュース20150605)

日本では、今回の試験のほか以下の臨床試験が進行しています。
新しく診断された多発性骨髄腫患者を対象としたエロツズマブの臨床試験(JAPICにとびます)

antiSLAMF7Ab


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