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HER2陰性進行乳がんの一次治療としてハラヴェンが有効な可能性 ECC2015
[公開日] 2015.10.09[最終更新日] 2015.10.09
9月25日から29日までオーストリア・ウィーンで開催された欧州臨床腫瘍学会学術集会(ECC2015)で、HER2(はーつー)陰性の進行性または転移性の乳がん患者の一次治療として、エリブリン(薬剤名:ハラヴェン注射)は高い有効性を示し、さらにアントラサイクリン(薬剤名:アドリアマイシン注射など)および、またはタキサン(薬剤名:タキソテール注射、タキソール注射など)による術前化学療法、術後補助化学療法療法を受けていない患者で効果が高いことが、日本人患者を対象とした第2相臨床試験から示され、住友病院外科の西村重彦氏によって発表されました。
現在までに、HER2陰性の局所進行または転移を有する乳がんの一次治療として、ハラヴェンは高い有効性と安全性に対し許容可能であることが報告されており、西村氏らも、今年5月に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO2015)で、日本人患者を対象とした第2相臨床試験において、1次治療としてのハラヴェンは54.3%と高い奏効率(一定以上腫瘍が縮小した割合)を示したことなどを報告しています。
今回の発表では、ハラヴェンを必ず使用するの第2相臨床試験で、一次治療としてのハラヴェンの有効性に関連する因子を探索するための解析結果が発表されました。
対象は、HER2陰性の再発または転移を有する乳がん患者でCT等の画像検査で腫瘍の大きを計測できる方、且つ進行または転移に対する化学療法の治療歴が行われていないことが主な条件でした。
治療は21日を1サイクルとし、エリブリン1.4mg/㎡を1日目と8日目に静脈内投与されました。
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