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多発性骨髄腫 カルフィルゾミブをFDAが承認(レナリドミドへの上乗せ効果を評価)

[公開日] 2015.07.31[最終更新日] 2015.07.31

7月24日、米アムジェンは、米国食品医薬品局(FDA)がカルフィルゾミブ(carfilzomib)と1~3回の前治療を有する多発性骨髄腫に対するレナリドミド(商品名レブラミド)及びデキサメタゾン(商品名デカドロン等)との併用療法を承認したと発表しました。 FDAに提出された第3相臨床試験(ASPIRE試験)結果のポイントは以下の通です。 ・1~3回の前治療歴のある再発の多発性骨髄腫患者が対象 ・「カルフィルゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン併用量法(KRd群)」VS「レナリドミド+デキサメタゾン併用量法(Rd群)」 ・がんの進行を抑える期間(中央値):KRd群26.3カ月 vs Rd群17.6カ月 ・奏効率(一定以上効果があった割合):KRd群87% vs Rd群67% ・完全奏効率:KRd群14% vs Rd群4% ・KRd群で最も多く発生した有害事象は肺炎(1%)、心筋梗塞(0.8%)および上気道感染症(0.8%) 【上記試験結果に関する文献】 Carfilzomib, Lenalidomide, and Dexamethasone for Relapsed Multiple Myeloma (N Engl J Med 2015; 372:142-152 January 8,2015) 小野薬品のプレスリリースはコチラ 米AMGENのプレスリリースはコチラ(英語) 【国内状況】 国内では、小野薬品が導入・開発中。多発性骨髄腫患者を対象とした carfilzomib(ONO-7057)の臨床試験はコチラ。 再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象としたONO-7057の第1相試験(JAPIC-CTI) 記事:可知健太
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3Hメディソリューション株式会社 執行役員 可知 健太

オンコロジー領域の臨床開発に携わった後、2015年にがん情報サイト「オンコロ」を立ち上げ、2018年に希少疾患情報サイト「レアズ」を立ち上げる。一方で、治験のプロジェクトマネジメント業務、臨床試験支援システム、医療機器プログラム開発、リアルワールドデータネットワーク網の構築等のコンサルテーションに従事。理学修士。

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