多発性骨髄腫 カルフィルゾミブをFDAが承認(レナリドミドへの上乗せ効果を評価)


  • [公開日]2015.07.31
  • [最終更新日]2017.06.13

7月24日、米アムジェンは、米国食品医薬品局(FDA)がカルフィルゾミブ(carfilzomib)と1~3回の前治療を有する多発性骨髄腫に対するレナリドミド(商品名レブラミド)及びデキサメタゾン(商品名デカドロン等)との併用療法を承認したと発表しました。

FDAに提出された第3相臨床試験(ASPIRE試験)結果のポイントは以下の通です。
・1~3回の前治療歴のある再発の多発性骨髄腫患者が対象
・「カルフィルゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン併用量法(KRd群)」VS「レナリドミド+デキサメタゾン併用量法(Rd群)」
・がんの進行を抑える期間(中央値):KRd群26.3カ月 vs Rd群17.6カ月
奏効率(一定以上効果があった割合):KRd群87% vs Rd群67%
完全奏効率:KRd群14% vs Rd群4%
・KRd群で最も多く発生した有害事象は肺炎(1%)、心筋梗塞(0.8%)および上気道感染症(0.8%)

【上記試験結果に関する文献】
Carfilzomib, Lenalidomide, and Dexamethasone for Relapsed Multiple Myeloma (N Engl J Med 2015; 372:142-152 January 8,2015)

小野薬品のプレスリリースはコチラ
米AMGENのプレスリリースはコチラ(英語)

【国内状況】
国内では、小野薬品が導入・開発中。多発性骨髄腫患者を対象とした carfilzomib(ONO-7057)の臨床試験はコチラ。
再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象としたONO-7057の第1相試験(JAPIC-CTI)

記事:可知健太

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