患者さんが変えるがん医療(肺がん医療)

がん情報サイト「オンコロ」コンテンツマネージャーの柳澤です。


たいそうなタイトルになってしまいましたが、最近、患者さんの力が、肺がん医療を変える一つのきっかけになることを強く感じます。


写真は、今年2月に、肺がん患者のワンステップ、日本肺がん患者連絡会の理事長の長谷川 一男さんと名古屋で開催された第21回日本臨床腫瘍学会学術集会に参加した時の写真です。一緒に映るのは、がん情報サイト「オンコロ」の運営会社の営業を担当する荒川です。



さて、どんなことが変わってきたかというと、最近PPI(Patient and Public Involvement:研究への患者・市民参画)といったことが言われてきています。これは、医療分野における患者・市民の関与を進めていくことです。

https://www.amed.go.jp/ppi/index.html


このきっかけになったのは2015年11月に開催された第56回日本肺癌学会学術集会でした。この時、長谷川さんを始め肺がん患者さんが、学会や医療者との連携を申し入れました。それから、学会での患者向けプログラムが始まり、学会の各種委員会にも患者さんが関わることになりました。


もう10年近く前で、当時はまだまだ患者さんの参画に懐疑的な方々もおられましたが、その後、日本初の患者発案の医師主導治験KISEKI trialをスタートさせ結果が出たことなど、医療者だけでなく、企業の方々も注目を集めるようになってきました。

https://oncolo.jp/feature/20200802t


そして、今回、長谷川さんは、日本臨床腫瘍学会学術集会で、医療者に交じり、DPCデータをもとに、肺がん患者への遺伝子検査の実態調査について発表されました。これらについては、白書として公開もされています。現在、肺がんでは、遺伝子検査の結果に基づき治療が決定するという病気になっています。その検査自体がどのように、どの程度の患者さんたちに実施されたか、されなかったのかなどをデータに基づき検証した調査の発表でした。

http://alliance-for-lung-cance.com/project1/


現在進めている[特集]動画でわかる肺がん治療の最前線 – 時代は今「ゲノム医療」、まさに患者さんが直面している問題であり、オンコロ×PREMIAでも肺がん医療向上を目指して、情報発信を頑張っていきたいと思います。


柳澤

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