血液‐中枢神経(脳と脊髄)組織間の物質(酸素,炭酸ガス,水を除く)の移動速度は他の組織に比べて著しく低い。色素,毒素,ウイルスなどはまったく透過しない。中枢神経の毛細血管と神経細胞の間には,なんらかの透過障壁があると考えられ、この障壁を血液脳関門という。

血液脳関門は中枢神経細胞の外液を恒常的に保つための保護機構と考えられている。しかし抗生物質などがこの関門を通りにくいことは,中枢神経感染症治療の妨げともなっている。

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